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小児矯正、何歳までに始めるのが理想? 歯科医師が教える適切な開始時期

公開日:2024/06/12
更新日:2024/06/20
小児矯正、何歳までに始めるのが理想? 歯科医師が教える適切な開始時期

「小児矯正は何歳までなのだろうか?」「小児矯正は何歳までに始めるべきなのだろうか?」と疑問をお持ちではありませんか?お子さんの歯並びが乱れていることに気付き、矯正して綺麗な歯並びにしてあげたいと思うご家族は多いでしょう。

小児矯正は、永久歯が正しい位置に生えるように顎が正しく成長するのを促す矯正のことです。第一期治療とも呼ばれ、永久歯が生え始める6歳頃から開始し、永久歯に完全に生え変わる12歳頃までのお子さんを対象とした矯正です。早ければ、3歳頃から小児矯正を開始することもあります。

12歳以降のお子さんは、成人の矯正と同じように治療を行います(第二期治療)。適切な時期に小児矯正を開始することで、第二期治療で抜歯を避けられたり、指しゃぶりのような悪癖を治せるため、大人になってから歯並びで悩むことは少なくなります。

以上が、「小児矯正を何歳まで?」の回答になりますが、ここからはより詳細に解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

※広い意味で小児矯正を説明する場合は、第二期治療も含まれますが、この記事では、小児矯正は第一期治療のことを意味します

小児矯正、何歳までに始めるのが理想?

ここでは、「何歳までに始めるべきか?」という疑問に回答いたします。小児矯正の開始時期は、大きく3つに分けることができます。

受け口は3歳頃に治療を開始

受け口とは、いわゆる「しゃくれ」のことです。下顎突出(かがくぜんとつ)とも呼ばれ、上顎の成長が抑えられ、下顎の成長が進み、下の歯が上の歯を隠してしまいます。

受け口は、顎周りの骨格的な問題である場合が多く、放置していると骨格のゆがみが大きくなり、顎関節症や不正咬合(正しく噛み合っていない状態)になります。また、自然に治る可能性は低いです。

顎の骨が柔らかく、まだまだ正しく成長を促しやすい3歳頃までに始めると受け口は対応しやすいため、おすすめです。

ただし、診査・診断・記録のために検査をしなければならないため、それらを受け入れられる慣れが必要ですので、3歳より以前から歯科医院へ通い慣れ親しむのも大切になります。

受け口はなるべく早めに対応するのが良いですが、お子さんの状態によっては4歳、5歳頃から開始します。4、5歳でも遅すぎるということはないので、ご安心ください。

その他の歯並びは6歳までに治療を開始

受け口以外の歯並びに関しては、6歳頃に治療を開始していれば問題ありません。一般的に6歳頃に前歯と第一臼歯(奥歯)が永久歯に生え変わります。

しかし、子供の成長には個人差があるため、6歳になっても永久歯が生え変わっていなかったり、5歳頃に永久歯に生え変わっていたりすることもあるため、定期的に歯科医院へ通い、観察しながら開始時期を一緒に検討します。

女性のほうが早めに治療することがある

顎の成長には個人差はありますが、性別によって顎の成長速度は異なります。
男性よりも女性のほうが顎の成長が早いため(体の発育が早いためそれと同じくして顎の成長も早いです)、早く治療を開始するのをオススメしております。

小児矯正は何歳までできる?

第二期治療を含む広い意味での小児矯正には、治療の年齢制限はありませんが、第一期治療に限る場合は、12歳頃までに開始することがほとんどになります。

冒頭でもお伝えした通り、第一期治療は永久歯が正しい位置に生えるように顎が正しく成長するのを促す矯正のことです。永久歯は12歳頃には完全に生え変わるため、永久歯が生え揃ってしまってからでは第一期治療は難しくなる場合が多くなります。

第一期治療は受けられる年齢が限られている貴重な期間です。ハローデンタルクリニックでは治療の受け入れをしておりますので、大阪市の長堀橋、松屋町、谷町六丁目周辺にお住みでしたら、お気軽にご相談ください。

適切な開始時期を過ぎても小児矯正できる?

第一期治療の適切な開始時期は6歳(受け口の子どもは3歳)からだとお伝えしましたが、12歳までの年齢の子どもであれば、いつ治療を開始していただいても問題ございません。

できるだけ早めに治療開始したほうが治療はスムーズに進みますが、「6歳を過ぎてしまったからもうダメ」ということでもないので、7歳以降でも小児矯正の開始をおすすめいたします。

顎の成長を終えた時期(12歳以降)からは成人矯正に

第一期治療の時期(3〜12歳)を終えると、第二期治療に移行します。第一期治療時期に治療を開始できなかった場合は、第二期治療から矯正治療を行うことになります。また、第一期治療終了後に第二期治療が必要になるケースもあります。

第二期治療の目的は永久歯の歯並びや噛み合わせを改善する目的で行います。ワイヤー矯正、マウスピース矯正など矯正装置を用いて、歯並びを整えていきます。一般矯正と同じとイメージしていただくとわかりやすいでしょう。

第二期治療は、第一期治療を行ったか、行っていないかによって治療内容が変わることがあります。

第一期治療で顎骨の成長を正しく促すことができれば、顎骨の骨格的問題があるケースは少なくなり、歯を空いたスペースに移動させて整えることで矯正が完了する場合が多いです。

第一期治療を行わずに第二期治療から開始すると、顎骨が正しく成長しておらず、歯が正しくない位置(前歯の裏や斜めや横向き)に生えてしまうことがあります。また、歯を動かすためのスペースが不足しているため、抜歯(歯を抜く)を行うこともあります。その他にも、外科的処置(外科手術)を必要とすることがあります。

小児矯正を適切なタイミングで行うメリット

小児矯正を適切なタイミングで行うメリットは5つあります。

思春期に綺麗な歯並びを手に入れられる

思春期は外見を気にしやすい時期なので、歯並びがコンプレックスになることがあります。

友だちに歯並びやしゃくれていることをいじられることもあり、子どもが自分自身に自信を無くしてしまうことがあります。思春期をどのように過ごすかはその後の人生に与える影響は大きいです。お子さんの将来のためにも小児矯正を適切なタイミングで行うことをおすすめいたします。

顎の成長に合わせて矯正できる

歯並びを綺麗にするには、歯を動かすスペースを確保しなければなりません。小児矯正を始めることで、顎の成長を正しく促せるため、自然とスペースを確保できます。

大人になってしまってからは顎の成長を促せなくなるケースが多くなるため、小児矯正ならではのメリットといえます。

成人矯正(二期治療)が不要になる、もしくは短期になる可能性がある

小児矯正を終え、永久歯が問題なく生え揃うことができれば、成人矯正が不要になることがあります。

また、小児矯正で土台は整えられているため、成人矯正にかかる治療時間やコストを抑えられることがあります。

抜歯をしなくても歯を動かすスペースを確保できる

矯正治療において抜歯は歯を動かすためのスペースを確保するために行います。小児矯正で顎の成長を正しく促していれば、スペースは確保できるため、抜歯の必要がないケースがあります。

悪癖の改善が期待できる

指しゃぶりや舌で前歯を押すなどの行為を悪癖と言います。このような行為は歯並びを悪くするため、早めに直さなければなりません。

小児矯正を行うと矯正装置を使うことになり、その矯正装置が物理的に悪癖を防ぎ、改善していくことができます。

お子さんが小児矯正の適齢期になったら、歯科医院へ相談しましょう

小児矯正は、永久歯が正しい位置に生えるように顎が正しく成長するのを促す矯正のことです。受け口の可能性がある場合は3歳頃から、その他の症状は6歳頃が適切な開始時期です。

永久歯に生え変わる12歳頃までに治療を開始することが望まれます。12歳以降は成人の矯正と同じように、歯並びや噛み合わせの改善を目的に治療を行います。

小児矯正は顎の成長が行われる期間が限られた貴重な治療方法です。最適な開始時期で小児矯正を始められると、大人になった時に歯並びで悩むことも少なくなります。また、大人になってから矯正をしても、抜歯を避けられる可能性が高くなります。

小児矯正はメリットが非常に多いため、「お子さんの歯並びについて気になる」という親御さんは、小児矯正をご検討していただくことをおすすめいたします。

大阪の長堀橋・松屋町・谷町六丁目近辺にお住いで、子供の歯並びや顎の成長状態が気になるという方は、ハローデンタルクリニックにご相談下さい。子供の矯正について誠実に、真摯に対応いたします。

             

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