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子供(乳歯)の初期の虫歯はどんな状態?見た目や進行段階毎の画像と対応について解説

公開日:2023/02/09
更新日:2023/11/13
子供(乳歯)の初期の虫歯はどんな状態?見た目や進行段階毎の対応について解説

子供(乳歯)の初期の虫歯はどんな状態?

乳歯の初期虫歯は白く濁って見えます。虫歯と聞くと、歯が真っ黒になって、溶けて穴が空いている状態を思い浮かべるかもしれませんが、乳歯の初期虫歯は白く濁るのが特徴です。

虫歯になる前に歯の表面が酸によって溶ける「脱灰(だっかい)」という状態になり、歯の表面のエナメル質が溶けることで、歯が白く濁ります。脱灰は目には見えないミクロの穴が空いた状態で、虫歯の初期段階のため痛みを感じることやしみるといった症状がなく、すぐに気づくことは難しいです。

そのため、子供を歯科検診に連れてきたときや他の歯の治療を行う際に、虫歯に気付いたということがほとんどです。脱灰状態になったからといって削って治療をすることはなく、本格的な虫歯に進行しないようにフッ素塗布やエナメル質をケアして再石灰化を促し様子を見ることがほとんどです。

また、ご家庭での丁寧なブラッシング・食生活の改善・フッ素入りの歯磨き剤を使うなどをして、進行しないようにします。いざ虫歯になると日常的に子供が痛がります。また、治療が大変ですので、本格的な虫歯にならないように気を付けて過ごすようにすることが大切です。

虫歯の進行段階ごとの簡易説明と対応について

ここでは、虫歯の進行段階ごとの説明と対応について説明いたします。

初期虫歯:C0

初期虫歯:C0

虫歯になりかけている状態です。再石灰化を目標に治療を目指します。シーラントと呼ばれる、再石灰化作用を促進出来る樹脂を虫歯になりかけている或いは予防的な観点で治療を行います。また、フッ素塗布を行いエナメルケアも行います。

エナメル質のう蝕(うしょく):C1

エナメル質のう蝕(うしょく):C1

エナメル質とは、歯の一番外側を覆っている目に見える表面の硬い層のことです。エナメル質は、身体の中で一番硬い組織です。エナメル質が虫歯菌によってう蝕になったこの段階で歯を削って治療を行います。

C1では麻酔せずに治療が可能ですが、一度痛かったり怖い思いをすると歯医者に通院するのがトラウマになる可能性もありますので、相談しながら麻酔をする事もあります。この段階で治療を開始することで、永久歯に影響を及ぼすことはありません。

象牙質(ぞうげしつ)う蝕:C2

象牙質(ぞうげしつ)う蝕:C2

象牙質(ぞうげしつ)とは、エナメル質よりもさらに内側にある歯の本体を形作っている部分です。象牙質が虫歯菌感染を起こしていると、痛みを感じるようになる場合が殆どです。ここまで達した虫歯治療では、麻酔が必ず必要となります。虫歯の部分を除去し、消毒した後、詰め物又は冠せ物で修復します。

神経までう蝕:C3

神経までう蝕:C3

虫歯が神経まで到達し、我慢できないほど、ズキズキした痛みを感じます。神経が虫歯菌に感染しているため、根っこの治療を行います。

顎の骨に膿の袋ができる:C4

顎の骨に膿の袋ができる:C4

C3よりもさらに進んだ状態です。慢性期⇄急性期を繰り返し、突然痛くなったり痛みが治まったりします。また、歯の根っ子の先に膿の袋ができ、噛むたびに激痛が走ります。

根っこの治療、もしくは乳歯の抜歯を行います。根っこの治療ができる場合は歯を残しますが、永久歯に影響が出る可能性が高い場合は抜歯して永久歯を傷付けないようにします。

子供の虫歯(乳歯)について知っておきたいこと

子供の虫歯は出来る限り早めに治療しないと、その後生えてくる永久歯に悪影響を及ぼします。そのため、乳歯の虫歯について知っておかなければならないことがあります。ここでは、子供の虫歯について知っておきたいことをいくつか紹介いたします。

歯と歯の間にできやすい

乳歯の虫歯は前歯や奥歯の歯と歯の間や奥歯の咬む面によくできやすいです。見た目が分かりづらく、虫歯が進行し、突然穴が空いて気付くことが多いです。奥歯は食べ物が挟まりやすかったり、磨き残しが多かったりするため、より注意が必要です。

痛みが出にくく、進行に気付きにくい

子供は痛みの感覚が大人より発達しておらず、痛みがあっても気付きにくいです。痛みを感じるタイミングとしては、乳歯に穴が空いて、穴に食べ物が詰まることで歯茎が腫れて痛いというパターンが多いです。

子供から痛いと言われる頃には既に虫歯が進行していることがあるため、日々お口の中を観察しておきましょう。

食事の変化で進行が早くなる

子供の味覚は発達が進むことで変化していきます。特におやつやジュースなどの甘いものを好むようになりますので、虫歯の進行が劇的に早くなります。子供の食事管理には気を付けるようにしてください。

乳歯はエナメル質が薄い

乳歯のエナメル質は永久歯の半分の厚みしかないため、虫歯の進行が非常に早いです。エナメル質までなら再石灰化(歯を元に戻す)で治る可能性がありますが、その下の柔らかい象牙質まで入ると虫歯は一気に広がってしまいます。

乳歯の虫歯はあっという間に神経までたどり着くため、日々の観察と定期的な歯科検診をおすすめいたします。

子供の虫歯(乳歯)を回避するためには?

定期的に歯科検診に通うのが一番おすすめです。ご家族が子供の歯を注意深く観察していても「虫歯かどうかわからない」「虫歯と判断できない」「常に管理が難しい」などの問題があります。

定期的に歯科検診に通うことで、歯科医が歯の確認をしてくれるため、先ほどのような問題も解消されるため安心できます。歯科検診に通っていれば、子供の歯への意識も高まりますし、虫歯になっても初期段階の治療で済み、痛みを感じることなく治療が行えます。

「子供を歯医者に連れていくのが大変」「治療の時に子供が暴れる」といったことは多くの親御さんが抱える悩みです。歯科検診に通っていれば、これらの問題も解消されるため、おすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?子供の虫歯は初期段階での治療で永久歯への影響を抑えることができます。

もし、「初期段階に当てはまるかも」「虫歯がどうかの判断が難しく」「気になる」と少しでも思われましたら、お近くの歯科医院へ相談することをおすすめいたします。

ハローデンタルクリニックは子供の歯の治療も承っております。大阪市の長堀橋・松屋町周辺にお住まいの方は是非ご相談下さい。

             

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