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親から子供へ虫歯はうつる?虫歯予防に本当に大切なこと

公開日:2024/02/14
更新日:2024/02/14
親から子供へ虫歯はうつる?虫歯予防に本当に大切なこと

「子供には虫歯になってほしくない」と考える親御さんは多いと思います。親御さん自身が虫歯で苦労されたことがあるとその思いは特に強いでしょう。

子供が虫歯にならないためにはどうしたらいいのか?何に注意したらいいのか?など気になることはあると思います。

今回は、親から子共へ虫歯がうつるのか?虫歯にならないためには何がすれば良いかを紹介いたします。

親から子供へ虫歯はうつる?

結論を言うと、親から子供へ虫歯はうつります。産まれてすぐの赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいませんが、両親や祖父母など周囲の大人を介して虫歯菌がうつります。

いつ頃から虫歯菌は感染するのか

生後6ヵ月頃に歯が生え始めると虫歯菌の感染が始まるのが通説でしたが、最新の論文では生後間もない歯が生えてない時期でも感染が始まるとの報告もあります。

特に1歳6ヵ月~2歳6ヵ月まで、の時期は最も感染しやすいため、歯科では「感染の窓」と読んでいます。

お口の中の細菌は3歳まででほとんど定着すると言われており、この感染の窓が開いている時期に、虫歯菌が口に入る機会を極力減らすことで虫歯ができにくい口腔環境が整います。

子供に虫歯がうつらないようにするために気を付けたいこと

親から子供へ虫歯がうつらないために次のことに気を付けましょう。

また、虫歯菌の感染は気にしすぎることはないため(理由は後述します)、感染を防ぐのが難しい場合は、「子供が虫歯にならないために大切なこと」をしっかり行うことをおすすめいたします。

親と子供で食器を使い回さない

子供用のお箸やスプーンを準備するのが面倒だからといって、親が使っているお箸やスプーンでご飯を与えていませんか?食器の使い回しは、親から子供への虫歯菌感染の原因のひとつです。出来るだけ別々の食器を用意して食べ物を与えるようにしましょう。

噛み与え・口移しをしない

子供が食べやすいように親が歯で少し噛み砕いて子供に与えると、虫歯菌が子供にうつります。口移しももちろん感染の原因になるため、やめましょう。

息で熱を冷まさない

熱い食べ物を冷ます際に、フーフーと息を吹きかけて冷ますと思いますが、唾が食べ物に入る可能性があるため、息で熱を冷ますのはやめましょう。ハンディファン(手で持てる扇風機)があれば、そちらを使うことをオススメします。

キスをしない

両親がキスをしないように注意していても、祖父母が知らない間にキスをしていることがあります。愛情表現のためのキスなので、強く責めるのはよくありませんが、虫歯にならないためにも祖父母には事前に説明しておきましょう。

令和5年 8月31日 日本口腔衛生学会の発表について

乳幼児期における親との食器共有について
日本口腔衛生学会とは、口腔衛生学の進歩と発展を図り、もって国民の健康と福祉の増進に寄与することを目的として設立された学会です。令和5年8月31日に「乳幼児期における親との食器共有について」という文書が発表されました。

「子供に虫歯がうつらないようにするために、気を付けたいこと」として、先ほど「親と子供で食器を使い回さない」を紹介いたしましたが、これ実施しても「虫歯予防できるという科学的根拠は必ずしも強いものではありません」という内容が文書に記載されています。

理由としては、最近の研究では生後4ヵ月に母親の口腔細菌が子供に感染していることが確認されているからです。赤ちゃんの離乳食開始時期が生後5~6ヵ月であり、食器の共有前から感染していることが分かります。

参考:一般社団法人日本口腔衛生学会|乳幼児期における親との食器共有について

虫歯のリスクを下げるために、出来る限り食器は分けたほうがいいですが、「食器の共有を避けるなどの方法で口腔細菌の感染を防ぐことを気にしすぎる必要はありません。」と文書に記載があります。

子供が虫歯にならないために大切なこと

日本口腔衛生学会の発表には、生後4ヵ月頃から母親から虫歯菌は感染していると確認されており、感染を防ぐことを気にしすぎる必要はないと記載はありますが、その他にも効果的な虫歯予防について記載されていますので、紹介いたします。

親が毎日の仕上げ磨きをする

小さい子供では十分な歯磨きが出来ていないため、親が仕上げ磨きをしてあげなければなりません。特に夜の仕上げ磨きは虫歯予防に効果的です。

砂糖の摂取を控える、又は摂取する期間を決める

虫歯菌は食事に含まれる糖分を分解し、酸を出すことで歯を溶かし、虫歯を発生させます。砂糖入りの飲食物の摂取を控えることは虫歯予防に効果的です。

また、もし摂取したとしてもすぐに歯磨きをすることで予防できます。外出中で歯磨きができなくても、口をゆすいだり、うがいをしたりすることで予防効果を得られます。

摂取する時間や量を決めてしまい、「ダラダラ食べ」を防ぐのも非常に効果的です。

フッ素を効果的に利用する

フッ素入り歯磨きの使用や定期的に歯科医院でフッ素塗布を行うことで虫歯予防効果が得られます。

まとめ

子供が虫歯にならないために虫歯菌の感染を気にする親御さんが多いかと思いますが、感染自体は完璧に防ぐことは難しいです。そのため、虫歯菌の感染を気にしすぎる必要はありません。

食中毒予防には「つけない」「増やさない」「やっつける」という3つの原則があります。

虫歯予防も同じで「侵入させない」「増やさない」「やっつける(除去する)」の3つをバランスよく行うことで、虫歯を防ぐことができます。「増やさない」「やっつける(除去する)」にも意識を向けて虫歯予防を行いましょう。

ハローデンタルクリニックでは、健口な歯を守るために幼い頃からの定期検診を行い予防することを強く推奨しております。大阪市の長堀橋・松屋町・谷町六丁目周辺にお住まいの方は是非ご相談下さい。

             

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