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乳歯が折れた・欠けた・抜けたときの対処方法

公開日:2024/10/30
更新日:2024/10/29
乳歯が折れた・欠けた・抜けたときの対処方法

お子さんが転んだ際にボールやお友達、壁や地面などに歯をぶつけてしまい、折れた・抜けた・抜けたといったトラブルが発生した場合の対処方法について紹介いたします。

早期に治療を行うことで元通りに近い状態に歯を残せる可能性があります。そのまま放置せずにお近くの歯科医院へすぐに受診しましょう。

乳歯が折れた・欠けたときの対処の流れ

乳歯が折れた・欠けたという場合は、折れた・欠けた歯の破片があれば接着できることがあります。対処の流れを確認しましょう。

乾燥を防ぐために応急処置を行う

折れた・欠けた歯の破片の乾燥を防ぐために、象牙(ぞうげ)保存液、牛乳、生理食塩水、口の中に入れておく。このいずれかで浸け、歯科医院へ受診してください。もし翌日に受診することになったら、冷蔵庫で保存してください。
※象牙保存液は薬局で手に入ります。

歯科医院を受診する

歯科医院に受診していただくと、いずれかの方法で治療します。

接着

小さく欠けていて、破片した歯が綺麗に残っていれば歯科用の接着剤で接着します。

修復

破片した歯がない場合は、レジンを使用して修復します。

神経の治療

歯が大きく折れてしまい、神経が露出している場合は、神経を取り除く治療を行います。乳歯の神経を取り除いても永久歯には影響はありませんので、ご安心ください。一方、治療せずにその他のトラブルが発生することによる永久歯への影響はありますので、心配にはなりますが、歯科医師の判断に従って治療を受けましょう。

乳歯が抜けたときの対処の流れ

乳歯が抜けても再植できることもあります。対処の流れを確認しましょう。

応急処置を行う

まず、細菌感染を防ぐために抜けた歯の根っこは触らないでください。歯冠部(歯茎から出ている部分)を持ってください。歯には歯根膜と呼ばれる、歯の根っこと骨を繋ぐ組織があります。この歯根膜が傷つくと、再植が難しくなります。

また、乾燥に非常に弱く、30分程度で半分以上、120分程度で組織のほとんどが死滅してしまいます。抜けてしまったら、象牙保存液、牛乳、生理食塩水のいずれかに浸けて保存してください。

もし、地面に落ちてしまい、汚れを取りたい場合は、流水に10秒程度すすいで洗い落してください。洗いすぎたり、ゴシゴシとこすったりすると組織が無くなるため、注意してください。

歯科医院を受診する

応急処置を終えたら、すぐに歯科医院へ受診しましょう。

再植

抜けた乳歯を元の位置に固定します。歯根膜の状態がよければ1ヵ月程度で安定し始めるでしょう。

永久歯に生えかわるのを待つ

再植ができない場合は、永久歯への生えかわりを待つことになります。歯の隙間を埋めるように歯は動くため、抜けた箇所の両隣の歯が倒れてしまい歯並びの乱れを引き起こすことがあります。歯並びの乱れを予防するために部分入れ歯を使用することがあります。

年齢によって対応は変わる?

乳歯は、顎の成長の過程で乳歯の歯根が顎や永久歯の栄養として吸収され、歯根が無くなった乳歯は土台がなくなるため、グラグラと動き、やがて抜けてしまいます。4歳頃から乳歯の歯根吸収が始まり、6~7歳頃から永久歯が生えてきます。

基本的には乳歯を残す方向(接着、修復、再植、固定処置など)で治療を進めますが、4歳以前の年齢でも保存が難しい場合は抜歯も選択せざるを得ないこともあります。

また、自然と乳歯が生えかわる時期(5歳頃~)になっており、乳歯の状態が良くても、ぐらつきが著しい場合は保存が難しいため、抜歯が必要になることもあります。

抜歯した場合は、取り外しできる義歯(入れ歯)を入れることが多いですが、5歳を過ぎて永久歯の生える時期が近い場合は、そのまま経過観察することもあります。

あくまでも対応例なので、どのように対応していくかは歯科医師と相談してください。

乳歯の外傷を放置していると永久歯に影響はある?

乳歯の外傷を放置していると永久歯に影響はあります。乳歯の真下には永久歯が控えています。乳歯が外傷を受ける際の衝撃で乳歯の歯根周辺に炎症が発生し、永久歯が形成される時期と重なっていると、永久歯の石灰化不全(硬化不全)を引き起こす場合があります。

いざ、永久歯が生えてくると、表面が白く濁ったような状態になっていることがあります。これは石灰化不全によって歯の表面のエナメル質が粗末な状態になり、質の悪い状態で生えてきます。白い斑点があるのが特徴で、範囲が広いと非常に目立ちます。

また、少し欠けたくらいだからと放置していて、数年後に歯が痛み出して、神経が死んでいたということもあります。乳歯の外傷は放置せずに、早めに歯科医院へ受診し、適切な処置をしてください。

まとめ

お子さんが乳歯をぶつけて折れたり欠けたり、抜けてしまった場合、適切な対処を行うことで歯を元通りに近づけることが可能です。まずは乾燥を防ぐ応急処置として、折れた歯の破片や抜けた歯を象牙保存液、牛乳、生理食塩水、口の中に浸けて保存し、歯科医院を早急に受診することが大切です。歯科医院では、接着や修復、神経治療など、その時の状況に応じた適切な処置が行われます。

乳歯が抜けた場合は、歯根膜の状態次第で再植が可能ですが、難しい場合は永久歯への生え変わりを待つことになります。また、乳歯の時期や年齢によっても治療方針は変わるため、歯科医師とよく相談しながら対応していくことが大切です。

放置してしまうと、永久歯の形成に影響を及ぼす可能性があるため、早期治療がとても重要です。乳歯の外傷が疑われる場合は、すぐに歯科医院へ行き、適切な処置を受けるようにしましょう。

大阪の長堀橋・松屋町・谷町六丁目近辺にお住いでしたら、ハローデンタルクリニックにご相談下さい。適切な治療のご提案をいたします。

             

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