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子供の乳歯の虫歯が神経まで広がった場合、神経を取ることはあるのか?

公開日:2023/12/21
更新日:2023/12/21
子供の乳歯の虫歯が神経まで広がった場合、神経を取ることはあるのか?

最近では、保護者の歯に対する意識が高まってきているため子供の虫歯は減少傾向にあります。

しかし、まだまだ虫歯になられる子供も多く、中には神経まで達するような乳歯の虫歯になっている子供もいらっしゃいます。子供の虫歯は大人の虫歯よりも痛みが感じにくく、放置してしまうことがよくあり、気付いたときには大きな虫歯になってしまったなんてこともあります。

そこで多くの親御さんが気になるのが、「神経まで広がった虫歯はどのように処置するのか?」ということです。本記事では、子供の乳歯の虫歯が神経まで広がった場合の処置について詳しく解説いたします。

また、大阪市長堀橋駅・松屋町駅・谷町六丁目周辺にお住まいの方は、ハローデンタルクリニックにご相談ください。適切な治療方法のご提案をいたします。

子供の乳歯の虫歯が神経まで広がった場合、神経を取り除くケースもあります

子供の乳歯の虫歯が神経まで広がった場合、神経を取り除くケースもあります
結論として、乳歯の根管治療を行い、神経を取り除くケースもあります。根管治療とは、歯の根管の中にある「虫歯に感染した神経の除去」のことです。

「乳歯はいずれ永久歯に生え変わるため、神経を取り除かなくてもいいのでは?」と思われがちですが、次の理由から乳歯の根管治療は必要となることがあります。

  • ・痛みを取り除くため
  • ・永久歯への生え変わりまでがまだ先で、乳歯でしっかりと噛んで貰うため
  • ・永久歯への影響を防ぐため

痛みを取り除くため

歯の神経が侵されると、神経が壊死するため一時的には痛みが無くなりますが、根管内の細菌が活発化すると、毒素が排出され、根管内に強い圧力がかかるため、強い痛みを感じるようになります。
そのため、痛みを予防するためにも神経を取り除きます。

永久歯への生え変わりのタイミングを待つため

乳歯はいずれは抜け落ちる歯ではありますが、永久歯へ生え変わるにはまだ早い場合は、乳歯を抜かずに根管治療をし、自然に生え変わるのを待ちます。生え変わりの時期よりも早く乳歯を抜くと、隣の乳歯たちが抜けた乳歯のスペースを埋めようと倒れてきます。その結果、永久歯が生えるスペースが無くなるため、歯並びが悪くなる原因になります。

永久歯への影響を防ぐため

永久歯は、乳歯の真下から生えてくるため、虫歯の影響で膿が溜まった部分が永久歯に悪影響を及ぼし、発育不全や正常な位置からズレて生えてくることがあります。また、膿が溜まったところから永久歯が生えるということは、永久歯もそのまま虫歯にかかるリスクを抱えています。乳歯の根管治療をしないと、永久歯へ悪影響を及ぼすため、しっかり治療する必要があります。

乳歯の根管治療の流れ

乳歯の根管治療の流れ
乳歯の根管治療の流れは次の通りです。

歯を削り、神経を除去する

局所麻酔をかけ、歯を削り、神経を露出させます。その後、ファイルと呼ばれる器具を使用し、神経を取り除きます。

根管の拡大

根管を徹底的に洗浄・消毒するための下準備として、複数の根管を太くまっすぐな1本の根管にしていきます。

根管の洗浄・消毒・薬剤充填

根管の拡大ができたら、内部を洗浄し、炎症を抑える薬を詰めていきます。歯の内部が無菌化し、炎症が治まるまで、何度か繰り返します。最後に歯の機能を取り戻すための被せ物をし、完了です。
ここまでで約2〜5回程度の通院が必要となります。

子供の乳歯の神経を抜いて、永久歯に影響はあるのか?

「乳歯の神経を抜くと永久歯に影響があるのではないか?」と心配される親御さんは非常に多いです。しかし、乳歯の神経を抜いても永久歯には影響はありませんので、ご安心ください。一方、治療をせずに虫歯の影響で乳歯を失うと、永久歯に影響があるため、治療をおすすめいたします。

子供の乳歯の神経を残す治療について

乳歯が虫歯になってしまっても、神経までに到着しているかどうか分からないケースもあります。その場合は、神経を取り除かずに治療することがあります。歯科医院によって対応していない場合がありますので、問い合わせ時に確認しましょう。

非侵襲性歯髄覆罩(ひしんしゅうせいしずいふくとう)

非侵襲性歯髄覆罩とは、神経の近い虫歯の一部を残し、その上に薬剤を塗布し、残した虫歯の無菌化や再石灰化、象牙質(エナメル質の内側にあり、歯の本体を形作っている部分)の形成を促し、神経を保護する治療方法のことです。

直接覆髄(ちょくせつふくずい)

神経が多少露出しても露出した神経を薬剤で直接覆うことで神経を保護する治療方法です。MTAという材料を⽤いることで、神経を保存する治療を行います。

子供の乳歯の神経に関するよくある質問

子供の乳歯の神経に関するよくある質問
子供の乳歯の神経に関するよくある質問をまとめています。ぜひご覧ください。

乳歯の根管治療中・治療後、痛みはありますか?

治療中は局所麻酔するため、痛みはありません。治療後は麻酔の効果が無くなっていくため、一時的な痛みを感じることはありますが、次第に軽減していきます。
目安は2〜3日程度となります。

神経を抜くと、歯が変色しますでしょうか?

神経を抜くと、歯に栄養が行き届かなくなるため、その歯だけが黒っぽくなります。しかし、生え変わると綺麗な永久歯が生えてきますので、ご安心ください。もちろん、永久歯には神経はございます。

根管治療を一度で終わらせてほしいのですが、できますでしょうか?

根管内に少しでも細菌が残っていると、内側から虫歯が発生することがあります。一回の治療では完全に細菌を除去することができないため、根管内の洗浄・消毒を繰り返す必要があり、何度か通院していただく必要があります。
治療回数は子供の歯医者に対する慣れや治療への理解度や長時間座れることにも関係してきます。

子供の乳歯の虫歯に悩んだら、まずはお近くの歯科医院へ

乳歯はいずれ抜けて永久歯に生え変わりますが、放置していると永久歯に悪影響を及ぼします。子供の乳歯が虫歯かどうかで悩んだら、ご自身の判断せず、歯科医院へ診察を受けてください。

ハローデンタルクリニックは子供の歯の治療も承っております。大阪の長堀橋・松屋町・谷町六丁目近辺にお住まいの方は是非ご相談下さい。

             

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