子供の歯の「黒い点」「黒い線」は虫歯じゃない？見極め方法を紹介

公開日:2024/04/06

更新日:2024/04/19

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子供の歯の「黒い点」や「黒い線」に気付いて、むし歯ではないかと心配をしていませんか？

診察しないとむし歯だと断定することはできませんが、その可能性は十分にあります。

今回は、「黒い点」「黒い線」の正体とむし歯かどうかの見極める方法を紹介します。予防方法やよくいただく質問もまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

子供の歯にできた「黒い点」「黒い線」の正体

子供の歯にできる「黒い点」「黒い線」の考えられる正体は次の通りです。

正体①：むし歯

子供の歯に現れる黒い点や黒い線の正体のひとつにむし歯が考えられます。むし歯は糖分をエサとする細菌が酸を出し、歯の表面を溶かすことで生じます。この溶けた部分が黒い色を帯びることがあります。子供のむし歯は進行が早く進むと痛みや腫れを引き起こすため、早期の対処が大切です。

正体②：飲食物の汚れ

飲食物の色素が付着したものかもしれません。特に、チョコレートやカレー、お茶などの色の濃い飲食物は歯に付着しやすく、黒い点や黒い線の原因になることがあります。

正体③：むし歯の進行止めの薬剤（サホライド）

むし歯の進行を予防するための処置として、サホライドと呼ばれる薬剤を使用することがあります。サホライドを塗布した箇所は黒っぽく変色するため、それが正体の可能性もあります。この場合は、健康上は問題ございませんので安心してください。

正体④：歯の神経が傷付いているため

重度の虫歯、神経を取った場合、転倒などが原因で歯の神経が死んでしまった時は、神経が死んでしまった歯は徐々に黒くなります。
全体的に黒っぽくなることがほとんどですが、稀に点や線に見えることがあるようです。

子供の歯に「黒い穴」があるかどうかが見極めのポイント

子供の歯に黒い点や黒い線が見つかった場合、その箇所が「黒い穴」となっているかどうかを確認してください。
黒い穴がある場合は、むし歯の進行を示す可能性が高く、早急な対処が必要です。
黒い点や黒い線が表面の汚れによるものであれば、歯を清掃することで取り除くことができます。

子供の歯に「黒い点」「黒い線」ができないための予防方法

「黒い点」「黒い線」ができないための予防方法は次の通りです。

むし歯予防に力を入れる

子供の歯の健口を維持するためには、むし歯予防が大切です。
定期的な歯科検診やフッ素塗布、丁寧な歯磨き、食生活を正すなどを行うことで、むし歯を予防することができます。

お茶より水を飲むようにする

歯の着色を防ぐために、子供にはお茶よりも水を積極的に飲むように促しましょう。

定期的にクリーニングを受ける

着色を減らすことはできますが、完全に無くすことはできません。
また、ご家庭では落とせない着色もあるため、歯科医院でクリーニングを受けるのをオススメします。
専用器具でプロの手による専門的なケアで歯の表面に付着した汚れを取り除くことができます
また、磨いても取れない歯垢を取ることでむし歯リスクも下げられます。

子供・赤ちゃんの虫歯予防と歯を虫歯から守るポイント

子供の歯の「黒い点」「黒い線」に関するよくある質問

「黒い点」「黒い線」に関するよくある質問をまとめました。ぜひご覧ください。

一つだけではなく、いくつか歯が黒ずんでいますが、むし歯ですか？

歯が一つだけでなく複数黒ずんでいる場合はむし歯の可能性が高いです。歯科医院での検査を受けることをおすすめいたします。

奥歯に黒い線が見えるのですが、むし歯かどうかを自宅で確認できますか？

まずはブラッシングをしてみて取れそうかを確認してみてください。
もし取れないのであれば、むし歯の可能性があるので、ご相談頂くことをおすすめいたします。

フッ素塗布で歯が黒くなることがあると聞いたのですが、本当ですか？

フッ素塗布によって歯が黒くなることはありませんので、ご安心ください。一方、むし歯の進行止めの薬剤である「サホライド」は黒く変色することがあります。
以前に初期のむし歯が見つかり、サホライドを塗布していたため黒くなったのをフッ素と勘違いされるケースもあります。
ただ、黒く変色しても健康上は問題ございませんので、こちらもご安心ください。
当院では、ご家族の混乱を招かぬようにサポライドでは無く代替歯科材料を使用しております。