ガチャ歯・八重歯・
ガタガタの
歯並びの矯正

ガチャ歯・八重歯・ガタガタの歯並びについて

歯が重なって生えていたり、捻じれていたりして、歯がデコボコしている状態のことをガチャ歯と言います。正式名称は「叢生（そうせい）」と言い、八重歯もここに含まれます。

口を開いたときに歯がガタガタしているので、見た目が良くなく、隅々まで歯磨きが行き届かなかったり、汚れが溜まったりするため、口内を清潔に保つのが難しく、様々なトラブルを引き起こします。また、噛み合わせが悪いため、機能的な問題も抱えています。

ガチャ歯・八重歯・ガタガタの歯並びの原因

ガチャ歯・八重歯・ガタガタの歯並びの原因は次の通りです。

遺伝的に小さい顎と大きな歯を受け継いでいる

親御さんの顎が小さい又は歯が大きいなどの性質を遺伝することがあり、ガタガタ歯並びになる原因のひとつです。
歯が綺麗にまっすぐ生えるスペースが確保できず、斜めになって生えてくることでガタガタの歯並びになります。

食習慣が原因で顎の発育が不十分

綺麗な歯並びになるためには、顎の成長が必要不可欠です。
顎は様々な刺激を受けながら成長していくという性質を持っているため、十分な刺激を受けていないと顎の成長が不十分になります。
近年食の欧米化に伴い、咀嚼回数が少なくて済む食形態が進んでいます。一つの軽食で(グミやお菓子など)高カロリーを摂取できる様になり、ますます顎を使う頻度が減ってしまっています。
普段からそのような食事形態を(柔らかい・あまり噛まなくていい)好まれるお子さんが非常に増えており、顎の発育不全の原因となっています。

生え替わる順番の乱れ

永久歯の生える準備が整ったら、乳歯が抜けて生え変わるのですが、永久歯が生える前に虫歯やケガなどが原因で乳歯が抜けてしまった場合、永久歯が生えるスペースを確保できず、ガタガタの歯並びになります。
乳歯が抜けたスペースを周囲の歯がそのスペースを塞ごうとして寄ってくるため、永久歯が生えるためのスペース不足が発生します。

幼少期の指しゃぶりや舌を噛む悪癖

子供の歯や顎は成長段階であるため、指しゃぶりや舌を噛むなどの悪癖を放置していると、ガタガタ歯並びの原因になります。

ガチャ歯・八重歯・ガタガタの歯並びを放置することによる悪影響

ガチャ歯・八重歯・ガタガタの歯並びを放置することによる悪影響は次の通りです。

見た目や印象が良くない
口を開けたときや笑顔になった時に歯並びがガタガタだと、やはり目立ちます。見た目に影響しますし、相手への印象も良くないです。
お子さんの素敵な笑顔を見られなくなる心理的要因の一つになる事も少なくありません。
虫歯・歯周病のリスクが高まる
歯磨きが十分に行き届かず、食べカスが残ったり、詰まったりすることで虫歯や歯周病のリスクが高まります。
口内炎になる可能性が高まる
頬の内側や舌を噛んでしまうため、口内炎になる可能性が高まります。
虫歯治療が難しくなる
綺麗な歯並びと比べても、患部の構造が複雑になるため治療の難易度が上がります。歯科医の技術により治療結果が左右されるようになります。
顎関節症や身体の歪みが発生する
噛み合わせが良くないため、顎関節への負担が大きくなり、顎関節症を引き起こす場合があります。また、噛み合わせの乱れによって、顔左右のバランスや顎の位置がズレたり、顎筋肉と首の筋肉が連携しているため、頭全体から少しずつ傾いていき、首の筋肉もその他の筋肉と連携しているため、悪循環が出来上がり、最終的には身体全体が左右どちらかに傾くなどの問題を発生させます。
※顎顔面矯正の値段は50万円〜
アレルギーや鼻炎、お口ぽかんの原因になる
上顎は鼻のすぐ近くにあり、成長過程が同時期に始まります。
顎の発育不全が起こると、鼻の成長も遅くなりアレルギーや鼻炎の原因となります。鼻炎やアレルギーでは鼻詰まりの症状が出ますので、鼻呼吸出来ず口呼吸になります。これが常態化すると、常にお口が空いてしまう「お口ぽかん」を引き起こしてしまいます。
食べ物がうまく噛めず消化不良になりやすい
上下の歯が上手く噛み合わず、食べ物を噛み切ったり、噛み砕いたりすることが難しくなります。その結果、胃への負担が増え、消化不良に繋がる可能性があります。

当院のガチャ歯・八重歯・ガタガタの歯並びの治療方法

ワイヤー矯正（表側矯正・裏側矯正）
ブラケット（別の部品をつなぎ合わせたりするための金具）とワイヤーを使って、歯全体を動かす方法です。幅広い症例に対応可能です。当院では、装置を表側に付ける表側矯正と、歯の裏側に装置を付ける裏側矯正に対応しています。
部分矯正
前歯だけ捻じれている、重なっているといった軽度な症状でしたら、部分矯正で対応可能です。ワイヤー矯正のような全体矯正と比較すると、短期間かつ費用を抑えて治療が可能です。
小児矯正
顎の成長や前歯と奥歯の生え方をコントロールすることにより、綺麗に永久歯が並ぶスペースを作ることを目的とした治療「顎顔面矯正」を行います。

ガチャ歯・八重歯・ガタガタの歯並びの矯正に関するよくある質問

ガチャ歯・八重歯・ガタガタの歯並びの正式名称は何といいますでしょうか？: 正式名称は「叢生（そうせい）」と言います。八重歯も叢生の一種です。日本では八重歯はかわいいと言われることもありますが、出来る限り治療した方が良い歯並びの乱れです。
矯正期間はどのぐらいでしょうか？: 1～3年が目安になります。部分矯正であれば、1年前後で改善できることもあります。
矯正するのに最適な時期はありますでしょうか？: ガチャ歯・八重歯・ガタガタの歯並びの根本の原因は、永久歯が生えるための顎のスペースが不足していることです。
大人になって顎を大きくすることはできないため、早ければ小学校入学前や入学後に受診し、必要であれば治療を受けることをおすすめします。
ただ、あくまでも最適な時期ですので、大人になってからでも治療する事も可能です。いくつになっても気にせず、ご相談下さい。
ガチャ歯、八重歯、ガタガタの歯並びが口臭の原因になりますでしょうか？: 歯磨きが十分に行き届かず、汚れが溜まりやすいため、口臭の原因になることもあります。