ハローのブログ
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胃瘻の方の口腔ケアについて
胃瘻とは
胃瘻(いろう)とは、内視鏡でお腹に小さな穴を開け、外から胃までカテーテル(チューブ)を通す医療措置です。身体機能の低下や重度の認知症などにより、経口摂取が困難な方や、口腔機能の低下で、嚥下機能(※1)が衰え、誤嚥性肺炎(※2)のリスクが高くなる方が対象の直接栄養投与の方法です。
(※1)食べ物を認識してから、口に取り込み、咀嚼し、咽頭・食道を経て胃へ送り込む一連の機能のこと
(※2)本来気管に入ってはいけない物が気管に入り(誤嚥)、そのために生じた肺炎のこと
口腔ケア基本手順
胃瘻の前に口腔ケアを行い、口腔内の細菌を減らすことで誤嚥性肺炎の予防することができます。胃瘻の方の口腔ケアでは、ケアを行うタイミングに注意します。栄養剤を注入した直後にケアを行うと栄養剤が逆流して嘔吐したり、誤嚥したりしてしまいます。栄養剤注入後30分~1時間以上経過してから口腔ケアを行うようにしましょう。
次の5つは口腔ケアの基本手順です。
1 お声掛けを行い、口腔ケアを始めることをお伝えする。
2 ケア時に、頭部前屈30度くらいで、ケア時の誤嚥を起こしにくくする。
3 術者が口腔内をよく観察できるように照明を手配する。
4 かならず、吸引器を使用。口腔内に保湿剤を塗り、数分間放置、吸引器つきのブラシ(吸引クルリーナブラシなど)で痂皮や剥離した粘膜の死骸が餅状になったものを後方から前方に向けて掻きだしていきます。
5 歯と歯の間は、歯間ブラシを使い清掃します。
6 スポンジやシートを使用し、清拭を行う。
いきなりケアを、行うとそれが原因で誤嚥を起こし、肺炎になる事例もあり、無理なケアを行わないことも大切です。
口腔ケアで、嚥下状態を維持
口腔内を潤し刺激を与えることが重要となり、経管栄養の高齢者も口腔ケアを行うことが必要となります。口腔ケアはただ単に、歯を磨けば良いことではありません。
口腔内全体をブラッシングすることによって、口腔内を刺激し、嚥下機能を維持することができます。経管栄養中の高齢者は特に咀嚼しないため、唾液の分泌量が減り自浄作用が低下します。口腔内は乾燥し舌根沈下(※3)も起しやすくなり、呼吸状況も悪くなる場合も考えられます。
(※3)仰向けに横たわったときに舌根(舌を動かす筋肉と脂肪のかたまり)が重力と筋肉のゆるみによってのどに落ち込んで(沈下)、気道をふさいでしまうこと
最後に
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