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目立ちにくいワイヤー矯正|白いワイヤーや 透明ブラケットの選び方と注意点
「歯並びを整えたいけれど、矯正器具が目立つのが気になる」そんな悩みを抱えていませんか?見た目を気にせず、治療を進めたいという思いから、目立ちにくいワイヤー矯正について調べているかと思います。
この記事では、目立ちにくいワイヤー矯正について詳しく紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
目立ちにくいワイヤー矯正とは?
ワイヤー矯正は、歯並びを整えるための一般的な治療方法ですが、目立ちやすいというデメリットがあります。しかし、最近では目立ちにくいワイヤー矯正も人気があり、日常生活で矯正器具が目立つことを避けたい方におすすめの矯正装置です。
目立ちにくいワイヤー矯正は、「ワイヤー」「ブラケット」「矯正方法」の3つの観点から目立ちにくさを求めることができます。それぞれについて詳しく紹介します。
目立ちにくい「ワイヤー」
ここでは、目立ちにくいワイヤーの種類について説明します。
ホワイトコーティング
ホワイトコーティングとは、通常の銀色のワイヤーに白色ポリウレタンやステンレス、ニッケルチタンなどの塗装を施したタイプのワイヤーです。これらの塗装材料は、アレルギーが出にくいとされていたり、健康に悪影響が出ないよう配慮されたものが採用されています。
白色のワイヤーと一口に言っても、真っ白なタイプやオフホワイトなど、素材によって色味が若干異なります。さらに、光沢のあるタイプや艶消しされたマットタイプなど、さまざまな種類が存在します。これにより、患者さんに合ったものを選ぶことで、歯の色により自然に馴染ませることが可能です。
ただし、ホワイトコーティングにはデメリットもあります。銀色のワイヤーを白く塗装しているため、歯磨きや食事などの刺激によって塗料が少しずつ剥がれていくことがあります。早ければ1週間程度で、部分的に銀色のワイヤーが露出してしまうこともあります。
また、塗装が剥がれてくると、逆に目立ちやすくなる可能性があります。特に樹脂素材のワイヤーは、使用するうちに塗装が劣化し、見た目が気になることがあるため、注意が必要です。
このように、ホワイトコーティングのワイヤーは審美性に優れていますが、長期間の使用には向かない場合もあるため、選択する際には十分に相談することおすすめします。
ゴールドコーティング
ゴールドコーティングされたワイヤーは、見た目の美しさと自然な仕上がりが特徴です。ゴールドの色味が歯の白や歯茎のピンクと調和し、想像以上に目立ちにくいです。
さらに、透明ブラケットと組み合わせることで、全体的に明るく上品な印象を作り出すことが可能です。ホワイトワイヤーよりも目立たないと感じる方も多く、特に審美性にこだわりたい方におすすめです。ただし、ゴールドの色味は多少の個人差があるため、歯や歯茎の色との相性を考慮する必要があります。
ロジウムコーティング
ロジウムコーティングとは、ロジウムという金属を使用して特殊なコーティングを施したワイヤーです。ロジウムは結婚指輪などの加工にも使用されるほど耐磨耗性が高く、非常に丈夫な素材です。このため、ロジウムコーティングされたワイヤーは、使用中に塗装が剥がれる心配がほとんどなく、長期間にわたって美しい状態を保てるという特徴があります。
ロジウムはもともと白銀色で、光の反射によって白く見える性質を持っています。そのため、ワイヤーは金属光沢がありながらも歯の色に自然に馴染み、白浮きしにくいです。
また、ロジウムは身体に害がないとされており、アレルギーも出にくいとされているため、安心して使用できる点も魅力です。
目立ちにくい「ブラケット」
ワイヤーだけでなく、ブラケットも目立ちやすい部分です。目立ちにくいブラケットの種類について紹介します。
プラスチックブラケット
プラスチックブラケットは、歯列矯正治療に使用される透明で目立ちにくいブラケットの一種です。メタルブラケットと同様に、各歯の表面に接着し、ワイヤーを通して歯の動きをコントロールします。透明または半透明のポリマー素材でできているため、歯に装着しても目立ちにくく、見た目を重視する患者さんにとって魅力的なブラケットです。
さらに、プラスチックブラケットはメタルブラケットよりも感触がソフトで、口腔内への刺激が少ないため、装着時の痛みや違和感が軽減されるのもメリットです。費用面でも、セラミックやジルコニアブラケットに比べて安価であるため、コストパフォーマンスを重視する方にも向いています。
しかし、プラスチックブラケットにはいくつかのデメリットも存在します。まず、メタルブラケットやセラミックブラケットに比べて耐久性が低く、破損しやすいことが挙げられます。特に、大きな力をかける必要のある重度の症例には適していません。また、プラスチックブラケットは時間の経過とともに、コーヒーやワイン、カレーなど色の濃い飲食物によって変色する可能性があります。これにより、当初の透明感が失われ、逆に目立ってしまうことがあります。
さらに、プラスチックブラケットは表面が粗いため、プラークが付着しやすく、口腔内の衛生管理が難しくなることがあります。また、摩擦が大きく、歯の移動が遅くなる可能性がある?め、矯正期間が長引くことも考慮する必要があります。
セラミックブラケット
セラミックブラケットは、高品質なセラミック素材から作られており、歯に近い色調を再現できるため、矯正器具が目立ちにくいのが特徴です。審美性を重視する患者さんに選ばれることが多く、自然な色調と透明性を兼ね備えているため、歯に装着しても大きく目立つことはありません。
セラミックブラケットのもう一つのメリットは、飲食物による着色に強いことです。コーヒーやワインなどの色の濃い飲食物を摂取しても、セラミック素材は色移りしにくいため、長期間にわたり美しい外観を保つことができます。また、一部のセラミックブラケットはメタルブラケットと同等の強度と耐久性を持ち、重度の歯並びの乱れにも対応できる場合があります。
しかし、セラミックブラケットにはデメリットもあります。まず、メタルブラケットよりも費用が高いことが挙げられます。さらに、セラミックの硬さが口腔内を刺激し、特に装着直後には痛みや不快感を感じることがあるかもしれません。また、強い衝撃が加わると割れるリスクがあり、慎重に取り扱う必要があります。取り外し時にも、歯の表面を傷つける可能性があるため、経験豊富な歯科医師による施術が求められます。
ハイブリッドブラケット
ハイブリッドブラケットは、プラスチックとセラミックをミックスした素材で作られたブラケットです。この組み合わせにより、白色で目立ちにくいという審美性と、プラスチックブラケットよりも高い強度を兼ね備えています。そのため、見た目を重視しながらも、耐久性が求められる矯正治療に適したものとなります。
ハイブリッドブラケットは、セラミックの透明性とプラスチックの柔軟性を持ち合わせており、歯に装着しても自然に馴染み、目立ちにくいです。また、セラミックブラケットほどの強度は持たないものの、プラスチックブラケットに比べると破損のリスクが低く、比較的長期間の使用に耐えることができます。
価格面でも、メタルブラケットよりは少々高額になる傾向がありますが、セラミックブラケットに比べると手頃な場合が多いです。費用対効果を重視する方には、ハイブリッドブラケットが適しているでしょう。
ジルコニアブラケット
ジルコニアブラケットは、人工ダイヤモンドともいわれるジルコニア製のブラケットで、セラミックブラケットのような美しさとメタルブラケットのような高い強度を兼ね備えています。ジルコニアという素材はセラミックの一種で、極めて高い強度と耐久性、そして耐熱性を持つため、歯科医療で非常に重宝されています。
ジルコニアブラケットの一番の特徴は、その強度です。メタルブラケットと同等の強度を持ち、破損や欠けに強いため、強い力をかける必要がある重度の歯並びの乱れにも対応できます。また、装置そのものが小さいにもかかわらず、強度が十分にあるため、見た目を損なうことなく治療を行うことが可能です。
審美性の面でも、ジルコニアブラケットは非常に優れています。歯に近い白色で目立ちにくく、自然な見た目を保つことができます。また、ジルコニアは飲食物で変色しにくいため、コーヒーやワインなどの色の濃い飲食物を摂取しても、長期間美しい状態を保てます。さらに、表面が滑らかで細菌が付着しにくいことから、口腔内の衛生管理がしやすく、装着時の違和感も少ないです。
しかし、ジルコニアブラケットは他のブラケットと比べて費用が高額になる傾向があります。強度や審美性を追求する患者さんにとっては理想的な選択肢ですが、コストを考慮して慎重に検討することが必要です。
サファイアブラケット
サファイアブラケットは、人工サファイアを使用したセラミックブラケットで、クリスタルのような透明度が特徴です。このブラケットは、従来のセラミックブラケットよりも強度に優れ、機能的な特長も多く、見た目の美しさを求める患者さんに非常に人気があります。
サファイアブラケットの最大の魅力は、その高い透明度にあります。人工サファイアは非常に透明度が高く、装着時に自分の歯の色を反映するため、非常に自然な見た目を実現します。
また、目立ちにくいワイヤーを組み合わせることで、遠目で見たときには矯正器具がほとんど気にならないと言われています。
ただし、対応している歯科医院は非常に少ないです。事前に調べておき、対応しているかどうかを確認しておきましょう。
目立ちにくい「裏側矯正」
裏側矯正は、ワイヤー矯正の一種で、矯正装置を歯の裏側に装着する方法です。表側には何も装着しないため、外からは矯正装置がほとんど見えず、非常に目立ちにくいのが特徴です。
この方法の最大のメリットは、矯正装置が正面から見えないことで、見た目を気にせず治療を進められる点です。また、口を閉じたときに装置が目立つことがなく、口元に物が当たっても口腔内を傷つける心配が少ないこともメリットのひとつです。
一方で、裏側矯正にはデメリットもあります。歯の裏側という見えにくい場所で作業を行うため、歯科医師には高度な技術が求められ、これにより取り扱っているクリニックが限られ、費用も高額になる傾向があります。
また、装置が裏側にあることで、滑舌や発音に影響が出ることがあり、さらに、食事や歯磨きがしづらくなるため、日常生活での丁寧なケアが重要となります。
目立ちにくいワイヤー矯正の注意点
目立ちにくいワイヤー矯正の注意点を4つ紹介します。
歯の色味と合わず、目立つことがある
目立ちにくいワイヤーやブラケットを選んでも、必ずしもすべての患者さんに適しているわけではありません。例えば、ホワイトコーティングやセラミックブラケットは、歯の色味に合わせることで目立ちにくくなりますが、歯の色と微妙に合わない場合には、かえって不自然に見えることがあります。特に、歯の色が暗い場合や、歯の表面に変色がある場合は、コーティングやブラケットが目立つこともあります。治療を開始する前に、歯科医師と相談し、自分の歯の色に最も適した材料を選ぶことが大切です。
治療期間が長くなる可能性がある
目立ちにくい矯正装置は、審美性を重視しているため、治療期間が長くなる可能性があります。例えば、裏側矯正やセラミックブラケットは、表側のメタルブラケットと比べて摩擦が大きいため、歯の移動が遅くなることがあります。
また、裏側矯正では、装置が歯の裏側にあるため、調整が難しく、治療の進行が遅れることもあります。治療期間が長くなると、患者さんにとっても負担が大きくなるため、期間に関するリスクを理解しておくことが必要です。
対応できる歯科医院が限られる
目立ちにくいワイヤー矯正は、すべての歯科医院で提供されているわけではありません。特に、裏側矯正や特別なコーティングを施したワイヤーを使用する場合、これらの治療を行える歯科医院は限られています。
治療を受ける前に、十分にリサーチを行い、信頼できる歯科医院を選ぶことが重要です。
通常のワイヤー矯正より費用が高い
目立ちにくい矯正装置は、審美性や素材の品質が高い分、表側のメタルブラケットを使用したワイヤー矯正に比べて費用が高くなる傾向があります。
例えば、ホワイトコーティングやロジウムコーティング、セラミックブラケットなどは、材料費がかさむため、総合的な治療費が増えることがあります。特に裏側矯正では、さらに高額な費用がかかることが一般的です。治療を受ける際には、予算に合わせた計画を立てるとともに、費用対効果を考慮することが大切です。
目立ちにくいワイヤー矯正のどれを選べばいいのか?
「目立ちにくいワイヤー矯正について理解できたけど、結局どれが一番いいのか?」と思う方もいらっしゃると思います。ここでは、目立ちにくいワイヤー矯正の選び方を紹介します。
優先順位を決めよう
まず、矯正治療で何を最も重視するのかを明確にしましょう。見た目を最優先にするのか、治療期間を短縮したいのか、費用を抑えたいのか、患者さんによって優先事項は異なります。
例えば、見た目を重視する場合は、裏側矯正やサファイアブラケットが最適ですが、費用が高額になることを考慮しなければなりません。優先順位を明確にすることで、選択肢が絞りやすくなり、自分に合った治療法を見つけることができます。
ワイヤー矯正の中で一番目立ちにくいのは「裏側矯正」
ワイヤー矯正の中で最も目立ちにくいのは、裏側矯正です。この方法では、装置が歯の裏側に装着されるため、外からはほとんど見えません。
しかし、前述の通り、治療期間が長くなる可能性や費用の高さ、食事や歯磨きのしづらさなど、デメリットも理解しておく必要があります。これらを踏まえて、裏側矯正が自分にとって最適かどうかを判断しましょう。
表側矯正で予算を気にしないなら、「ロジウムのワイヤー×サファイアブラケット」
表側矯正を希望する場合で、かつ予算に余裕があるなら、「ロジウムのワイヤー×サファイアブラケット」の組み合わせがおすすめです。ロジウムのワイヤーは耐久性があるうえに目立ちにくく、サファイアブラケットは透明度が非常に高いため、自然な見た目を保つことができます。この組み合わせは費用が高額になりますが、審美性と機能性を兼ね備えた選択肢です。
患者さんの症状によっては「マウスピース矯正」を選択するのもおすすめ
場合によっては、マウスピース矯正(インビザライン)を検討するのも良いでしょう。マウスピース矯正は、透明なマウスピース型矯正装置を装着して歯を徐々に移動させる方法で、ほぼ目立たないという点で非常に魅力的です。
ただし、ワイヤー矯正に比べて適用範囲が限られており、歯並びの状態によっては対応できない場合もあります。自分の症状がマウスピース矯正に適しているかどうか、歯科医師に相談しましょう。
歯科医院で対応している矯正方法から選ぶ
最終的には、自分が通う歯科医院で対応している矯正方法から選ぶことになります。すべての医院がすべての矯正方法に対応しているわけではないため、あらかじめ調査し、自分の希望に合った治療が受けられるかどうかを確認することが重要です。また、医院の評判や医師の経験も重要な要素となりますので、これらも考慮しながら選択するようにしましょう。
一人で決めず、最後は歯科医師と相談して決めよう
矯正治療は個々の状況に応じて異なりますので、最終的には歯科医師と相談しながら治療方法を決定するのが最も良い方法です。自分の希望や優先順位を伝えた上で、専門家のアドバイスを受けながら最適な治療方法を見つけてください。歯科医師は患者さんの口腔内の状態や生活スタイルを考慮し、最適な治療法を提案してくれるでしょう。
目立ちにくいワイヤー矯正の費用はどのくらい?
それぞれのワイヤー矯正の費用は、歯科医院によって異なるため、一概にいくらかかるかを断定することは難しいです。ただし、目立ちにくさや機能性に優れた矯正装置ほど、費用が高くなる傾向があります。そのため、どの程度の目立ちにくさを求めるかによって、必要な予算も変わってきます。複数の歯科医院で見積もりを取り、予算と希望に合った医院を選ぶことをおすすめします。
まとめ
目立ちにくいワイヤー矯正は、審美性を重視する方には非常におすすめです。ホワイトコーティングやゴールドコーティング、ロジウムコーティングといったワイヤーの種類や、セラミック、ハイブリッド、ジルコニア、サファイアといったブラケットの選択肢があり、それぞれに特徴やメリットがあります。
さらに、裏側矯正のように、ほとんど見えない方法もありますが、デメリットや費用についても理解しておくことが重要です。
目立ちにくい矯正装置は、一般的に費用が高くなる傾向がありますが、治療の効果や満足度を高めるために、患者さんの希望や予算に合ったものを選ぶことが大切です。治療の選択には優先順位を決め、歯科医師と相談しながら最適な方法を選びましょう。また、複数の歯科医院で見積もりを取り、比較検討することで、納得のいく治療を受けることができます。
歯列矯正は長期にわたる治療ですので、見た目だけでなく、機能性や快適さも重視しながら、自分に合った最善の方法を選んでください。
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