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乳歯の歯並びが悪いと起こる問題と治療方法について

公開日:2023/12/21
更新日:2024/01/26
乳歯の歯並びが悪いと起こる問題と治療方法について

お子さんの乳歯の歯並びで気になるところはありませんでしょうか?乳歯の歯並びが悪いと将来にどのような問題があるのか気になる親御さんも多いかと思われます。

結論、乳歯の歯並びが悪い状態を放置することで、将来的にお子さんに悪影響はあります。できれば、お近くの歯科医院ですぐに小児矯正を行うのが望ましいです。

では、どのような問題があるのかについて詳しく解説いたします。また、どのような歯並びが悪いのか、歯並びが悪くなる原因、治療方法などについても解説しておりますので、合わせてご覧ください。

また、大阪市長堀橋駅・松屋町駅・谷町六丁目周辺にお住まいの方は、ハローデンタルクリニックにご相談ください。お子さんの歯並びの状態の診察と適切な治療方法のご提案をいたします。

乳歯の歯並びが悪いと起こる問題について

乳歯の歯並びが悪いと起こる問題について
乳歯の歯並びが悪いと起こる問題は次の5つです。

  • ・虫歯や歯周病になりやすい
  • ・永久歯に悪影響を及ぼす
  • ・自分自身に自信が無くなる
  • ・咀嚼や発音に悪影響を及ぼす
  • ・顎関節症になりやすくなる

虫歯や歯周病になりやすい

乳歯の歯並びが悪いと、磨き残しが多くなります。歯垢や食べ残しが溜まりやすく、虫歯や歯周病になりやすいです。

永久歯に悪影響を及ぼす

乳歯の歯並びが悪いと、磨き残しが増えることで汚れが溜まりやすく、虫歯になる可能性が高くなります。結果的に乳歯が想定より早く抜けることがあります。抜けた乳歯の隣の乳歯たちが、空いた隙間を埋めるように動くため、永久歯が生える予定だったスペースが無くなり、永久歯がまっすぐ正常に生えてこないということが起こります。
    

咀嚼や発音に悪影響を及ぼす

上の歯と下の歯がしっかり噛み合わないため、前歯で食べ物を上手く噛み切ることができません。また、滑舌が悪くなり、しっかり発音がしにくくなります。

自分自身に自信が無くなる

歯並びが悪いと、自分に自信を持てず、笑顔が少なくなったり、あまりしゃべらなくなったりします。心的ストレスが大きくなり、成長してからの性格や行動にも反映されてしまうことがあります。

顎関節症になりやすくなる

歯並びが悪いことで上手く噛み合わせできなくなり、口周りの筋肉の発達がアンバランスになるため、顎関節症発生のリスクが高くなります。

乳歯の歯並びが悪い例

乳歯の歯並びが悪い例
「乳歯の歯並びが悪い」といっても、どのような歯並びが悪いのか分からない方もいらっしゃると思います。ここでは、次の4つの歯並びについて説明いたします。

  • ・乱杭歯(らんぐいば)|ガタガタな歯並び
  • ・反対咬合(はんたいこうごう)|受け口
  • ・上顎前突(じょうがくぜんとつ)|出っ歯
  • ・開咬(かいこう)|前歯が噛み合わない

乱杭歯(らんぐいば)|ガタガタな歯並び

乱杭歯(らんぐいば)|ガタガタな歯並びのイラスト
乱杭歯とは、歯が重なって生えていたり、捻じれていたりして、歯がデコボコしている状態のことです。叢生(そうせい)とも言います。食べ物が詰まりやすく、歯磨きをしても歯の生えている方向がバラバラのため、磨き残しが多く、虫歯になりやすいです。

反対咬合(はんたいこうごう)|受け口

反対咬合(はんたいこうごう)|受け口のイラスト
反対咬合とは、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態のことです。いわゆる受け口やしゃくれのことを指します。上下の歯の噛み合わせが逆となるため、下顎前突(かがくぜんとつ)とも呼ばれています。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)|出っ歯

上顎前突(じょうがくぜんとつ)|出っ歯のイラスト
上顎前突とは、上の前歯が下の前歯より前へ突き出している状態のことで、いわゆる出っ歯のことを指します。出っ歯の基準は、上の前歯が下の前歯よりも4mm以上前に出ていることです。通常は2~3mm程、上の前歯が下の前歯より前に出ていることが多いですが、3mmを超えない場合は、出っ歯と診断されません。

開咬(かいこう)|前歯が噛み合わない

開咬(かいこう)|前歯が噛み合わないのイラスト
開咬とは、奥歯を噛み締めても、上下の前歯が当たらず、開いている状態のことです。また、オープンバイトとも言います。食べ物を上手く噛み切ることができないのはもちろん、滑舌にも影響が出るため聞き取りづらい不明瞭な発音になってしまいます。

【補足】乳歯のすきっ歯は問題ないのか?

すきっ歯のイラスト
乳歯には、永久歯の生えてくるスペースを維持するという役割があります。通常、永久歯は乳歯より大きいため、乳歯の状態ですきっ歯でも永久歯が生え揃ったときに空いていた隙間が埋まり、正常な歯並びになるため問題ありません。
乳歯の段階でのすきっ歯は、基本的には永久歯に生え揃うまでは経過観察を行います。永久歯になってもすきっ歯の場合は矯正治療を検討する必要があります。

乳歯の歯並びが悪くなる10つの原因

乳歯の歯並びが悪くなる原因
乳歯の歯並びが悪くなる原因は日常生活の習慣や癖が原因であることが多いです。原因として挙げられるのは次の10つです。

  • ・指しゃぶりをしている
  • ・うつ伏せ寝をしている
  • ・頬杖をついている
  • ・口呼吸が癖になっている
  • ・鼻がよく詰まる
  • ・食べ物をよく嚙まない
  • ・唇や爪を噛む癖がある
  • ・左右どちらかでの噛み癖がある
  • ・舌の癖が悪い
  • ・姿勢が悪い

指しゃぶりをしている

指しゃぶりは歯の裏側にある「口蓋(こうがい)」という部分を押し付ける行為のことです。チューチューと指を吸うことで口の中の圧力が高まるため、歯並びに影響を及ぼすことがあります。

うつ伏せ寝をしている

うつ伏せ寝をしていると、頬骨や下顎に大きな圧がかかるため、顎や歯の歪みを引き起こすことがあります。

頬杖をついている

頬杖をついていると、顎に頭の重さが直接かかり、下顎が後退するため、歯並びが内側方向にズレてしまいます。また、左右非対称になり歯列を変形させるため噛み合わせも悪くなってしまいます。

口呼吸が癖になっている

口呼吸は本来よりも舌の位置が下がってしまい、舌の力が下顎に加わるため、上の顎成長が唇の圧により妨げられ下の顎の成長のみ加速し、上の歯よりも前に出てしまいます。また、口呼吸は乾燥を招きますので感染症にかかりやすくなったり、口臭の原因になるため、改善しなければなりません。

鼻が詰まっている

鼻が詰まってる場合、どうしても口呼吸にならざるを得ませんが、上記に書いてある通り舌の位置が本来よりも下になることで歯並びに影響が出ます。

食べ物をよく嚙まない

食べ物をよく噛まないことで、顎の成長が悪くなり、歯並びを悪くすることがあります。また、矯正治療を行ってもよく噛んで食べる習慣が変わらないと。歯並びが再度悪くなってしまうことが多いです(後戻り現象)

唇や爪を噛む癖がある

爪噛みが習慣化していると、前歯の先が変形や歯が少しずつ動くため歯並びが悪くなることがあります。また、下唇を噛む習慣があると、上の前歯が前に出て、下の歯が内側に来るため、出っ歯になりやすく、上唇の場合は下唇を噛む反対の現象が起きるため受け口になりやすいです。

左右どちらかでの噛み癖がある

食べ物を噛むときに左か右の片方ばかりで噛む癖(片噛み)があると、下顎が左右どちらかにズレてしまい、歯並びが悪くなる原因になります。

舌の癖が悪い

舌を歯や口蓋に押し付けているような癖を行うと、舌が本来の正しい位置になく、歯並びが悪くなることがあります。

姿勢が悪い

猫背のような背中を丸める姿勢の状態だと、胸を広げることができなくなり、呼吸がしづらくなります。
この姿勢を、ヘッドフォワードーポスチャーと言います。
猫背の姿勢だと、顎が下に引っ張られ口が空いてしまいやすくなり、鼻呼吸よりも口呼吸のほうがより多くの酸素を吸い込めるため、口呼吸が日常生活で何度も行われるようになります。
結果的に、頬っぺたや舌の位置が異なって歯並びが悪くなることがあります。

歯並びが悪い乳歯の治療方法について

歯並びが悪い乳歯の治療方法について
乳歯の歯並びが悪い場合、症状によっては矯正治療をおすすめします。診療項目としては「小児矯正」となりまして、正常な顎の成長を促す矯正治療がメインになり、後に生えてくる永久歯のために顎の成長を促します。
次のような矯正装置を使用し、矯正をしていきます。

  • ・急速拡大装置
  • ・舌側弧線装置(リンガルアーチ)
  • ・ムーシールド
  • ・プレオルソ
  • ・マルチブラケット

急速拡大装置

急速拡大装置
急速拡大装置は、固定式の矯正装置です。短期間で上顎の歯列全体を拡げていきます。永久歯が綺麗に生え揃うためのスペースが不足している症状のお子さんに用います。

舌側弧線装置(リンガルアーチ)

リンガルアーチ
舌側弧線装置は、固定式の矯正装置です。奥歯(大臼歯、もしくは乳臼歯)に輪っか状の器具を装着し、装置を維持します。1歯または数本の歯を2~3㎜の傾斜移動で治療可能な場合に使用します。一度に多数の歯を動かすことはできず、数本の歯を動かす場合のみ用います。

ムーシールド

ムーシールド
ムーシールドとは、受け口(反対咬合)を改善するための矯正装置です。
受け口とは、下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせのことです。いわゆる「しゃくれ」のことです。
就寝時にムーシールドを装着し、舌や口周りの筋肉の状態を整え、改善していきます。乳歯が生え揃う3歳前後から治療が行えます。
改良版であるプレオルソとよく比較されますが、耐久性が優れており、劣化があまりなく、交換の頻度は少ないのがプレオルソよりも優れている点です。

プレオルソ

プレオルソ
プレオルソは、ムーシールドと同様に受け口を改善するための矯正装置です。
形、使用のタイミングなどはほとんど一緒です。しかし、プレオルソは色が青色で、装置の材料が異なります。
ムーシールドはポリメタクリル酸メチルという非常に硬い材料ですが、プレオルソはポリウレタン樹脂という弾力のある材料で作られています。
また、プレオルソには上の前歯を押す下側のバンパーがあります。これにより、プレオルソはムーシールドよりも早く受け口を治すことができます。

マルチブラケット

マルチブラケット
マルチブラケットとは、固定式の矯正装置です。
ブラケット(ワイヤーを維持するための装置)を歯の表面に接着剤で貼り付け、
その溝にアーチワイヤーを通し、ワイヤーの力(弾力)を利用して3次元的に歯を移動させます。いわゆる、ワイヤー矯正のことです。

他にも子供の矯正の種類はありますので、ご興味ございましたら、下記の記事をご覧ください。

乳歯の歯並びが気になる親御さんはお近くの歯科医院へ

この記事をご覧いただいている方の中には、「うちの子は歯並びが悪いのかな?」と不安になっているかもしれません。お子さんの歯並びについては親御さんが自己判断せずに、歯科医院を受診してください。

大阪の長堀橋・松屋町・谷町六丁目近辺にお住いで、子供の歯並びや歯並び・顎の成長が気になるという方は、ハローデンタルクリニックにご相談下さい。子供の矯正について誠実に、真摯に対応いたします。

             

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