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1~5歳頃の子供が虫歯治療で暴れるのをやめてもらうには?暴れる理由と対処法を説明いたします。

公開日:2022/11/11
更新日:2023/11/20
子供が虫歯治療で暴れるのをやめてもらうには?暴れる理由と対処法を説明いたします。

子供が虫歯治療で暴れる理由

子供が歯医者で暴れる理由を一言でいうと、「不安」です。子供にとって不安というものは上手く言葉に出来ないため、口で感情を伝えるより全身を使って拒否を表現しているのです。

子供が感じている「不安」は以下のようなことが考えられます。

・じっとしていることへの不安
・知らない場所・知らない人に口の中を見られる不安
・親から伝わる不安
・治療への不安
・過去のトラウマに対する不安

詳細に説明していきますね。

治療への不安

歯医者さんで行う治療というのは大人になっても、何をしているのかがいまいち分からないという人もいらっしゃると思います。どんな器具を使って歯を削っているのか、どのようにして治療しているのかなど分からないというのは大人でも不安を感じます。

大人であれば不安を押し込んで、嫌だと思いつつも「我慢」することもできますが、子供にはそれができません。本能的に不安を感じ、そして暴れるという行動に繋がるため、治療への不安を取り除いてあげなければならないと考えております。

じっとしていることへの不安

歯の治療中は台の上に寝かせられて自由を奪われます。治療中は口を開けているため喋ることもできませんし、動いてしまうと器具が口の中を傷付けてしまうことを理解しているので、動くこともできません。

自分ではどうしようもない状況に不安を感じ、知らない人(医師)からの治療をじっと受ける事しかできず、不安を感じます。

「この知らない人(医師)が痛くないように治療してくれる」と子供も頑張って思うようにしますが、やはり本能的に歯が削られるというのは痛い、怖いと思い込んでしまいます。

安心して治療を受けてもらうためには、痛くない、怖くないということを分かってもらうように歯医者さんが努めなければなりません。

知らない場所・知らない人に口の中を見られる不安

大人でも初対面の人には緊張感を持ち接するかと思います。大人でも「人見知り」をするわけですから、まだまだ人生経験が少ない子供たちはもっと人見知りしますし、もっと緊張もします。

さらに、知らない場所・知らない人に口の中を見せて、鋭い音を出す器具が口の中に入って歯を削るわけですから、より一層不安を感じてしまいます。

子供には、歯医者という場所に何度も行き、医師やスタッフたちに何度も会うことで慣れてもらう必要があります。初回の診察ではいきなり歯を削るのではなく、子供とお話するだけにし、少しずつ治療に取り組めるように進めていかなければなりません。

親御さんから伝わる不安

子供の虫歯治療の多くは、「早く虫歯を治さないと」と親御さんが不安を感じ、子供を歯医者へ連れて来るということが大半です。親御さんからしたら子供のことですから不安に感じることは当然ですが、子供は親御さんのそういった不安を敏感に感じ取ります。

子供にとって頼れる大人は親だけなので、親が不安に感じていると、子供もどうしても不安になってしまいます。

お父さん、お母さんが不安にならずに子供が安心して歯医者へ来られるように、焦らず安心してご来院頂けますと幸いです。

過去のトラウマに対する不安

過去のトラウマというのは「過去の治療で怖い思いをした」という直接的なトラウマと、「親から虫歯治療は怖いものと教えてもらった」「虫歯になると歯医者に行って、痛い思いをしないといけないと聞いた」など間接的なトラウマがあります。

特に「歯磨きをしないと、歯医者さんに痛い痛いしてもらうよ?」などの歯磨きをさせるための口実がトラウマになる場合があります。親子の何気ない会話から子供へ恐怖心を与えてしまっていることもあるため、歯医者に対して良いイメージを与えるようにしなければなりません。

虫歯治療で暴れる子供への対処法

では、どのようにして子供の不安を和らげるのか?ということをここではお話します。

■虫歯治療で暴れる子供への対処法一覧
・器具に触れて、安心してもらう
・子供にも理解できるように丁寧に説明する
・長時間治療しない
・無理やり治療しない
・保護者に抱きかかえてもらいながら治療する

それぞれの対処法について詳細に説明していきます。

子供にも理解できるように丁寧に説明する

今から行う治療内容について丁寧に理解できるまで説明いたします。人は分からないことに対して不安を感じるものです。大人ですらそうなのですから、子供はもっと不安に感じます。

子供でも丁寧に分かりやすく説明すれば、不安が無くなって落ち着くという子もいます。軽度な虫歯なら痛みを感じることはあまりありませんので、そういった話をしっかりできれば子供も安心して治療を受けていただけます。

器具に触れて、安心してもらう

使用する器具を実際に触れてもらいます。自分の口の中に得体の知れないものが入ってくるというのは不安を感じます。「この器具は尖ってないから痛くないよ」「唾が出てくるからそれを吸うんだよ」など器具についても説明してあげると、子供の不安も消えていきます。

出来るだけ長時間の治療はしない

治療が始まると、医師が良いと思うところまで虫歯を削っていきますが、口を開けている時間は意外と長いものです。子供は長時間じっとしていられませんから、1回口を開けてもらう時間を5秒と約束し、その間に歯を削るというのを何度も繰り返して、治療を進めていきます。

小さな約束を守って医師と子どもの信頼関係を築けますし、ゲーム感覚で治療できますので、子供も頑張ってくれることが多いです。

無理やり治療しない

嫌がっているのに無理やり治療を行おうとするのはNGです。「今日は治療難しいな」と思えば、無理やり治療するのではなく、少し時間を空けてから治療するか、別日に治療するようにします。

子供の虫歯を早く治したいという親御さんの思いは理解できますが、子供のことを最優先してあげて、あえて治療しないというのも虫歯治療には必要不可欠です。

保護者に抱きかかえてもらいながら治療する

親御さんが診察台に座り、その上に子供を抱きかかえてもらって治療する方法です。一番信頼できるお父さん、お母さんがいるから安心という気持ちが生まれます。

※注意
当院では、基本的に歯医者での治療において、母子(夫子)分離をしますが満3歳までの子供で緊急性の高い治療の場合や分離をする事によるデメリットが大きいと感じられた場合一緒に受けて頂くこともあります。

3歳児以上の子供では、親御さんが側に居るとどうしても甘えてしまい歯科医師やスタッフとコミュニケーションをとらなくなってしまいます。そうすると、歯医者に通いにくくなり嫌いになり苦手意識を持ってしまいます。

分離をしっかりと行う事で子供の自立心を促すことが期待でき、ご自身で歯に興味を持ってもらう大切な一歩と考えております。

治療前の計画や進行度合い・口腔内の状態については、治療前・後でしっかりとご説明しますのでご安心ください。

子供の虫歯治療には親御さんのご協力も必要です

治療する際の対処法をお話ししましたが、日頃から親御さんのご協力も必要です。ここでは、歯科医院から親御さんへご協力いただきたいことを紹介いたします。

絵本を使って治療について説明する

歯の治療に関する絵本はたくさんあるので、そのような絵本を読み聞かせていただけると、治療のイメージトレーニングになります。

どんな治療が行われるかが事前に分かっていれば、不安になることも少なくなります。しかし、絵本の中には歯医者は怖いもの(虫歯になったら歯医者で怖い思いしないといけないという主旨のもの)があるので、絵本選びは慎重にお願いいたします。

日頃から定期検診に通い、慣れさせる

虫歯が無くても日頃から定期検診に通っていれば、人見知りもしませんし、口の中を見られるということに慣れているので、いざ虫歯治療の際に安心して受けてもらえます。

また、定期検診をしていれば虫歯の早期発見に繋がるため、治療もすぐに終わることがほとんどです。

治療が終わったら、沢山褒める

治療が終わったら、子供を沢山褒めてあげてください。「頑張ってね」「凄いね」「上手に受けられたね」など褒めてあげて、子供の自尊心や褒められたい気持ちを満たしてあげると、次回の診察のモチベーションに繋がります。

また、治療の日の晩御飯は子供の好きなものにしてあげる、ガチャガチャを一回回してあげるなどご褒美を用意してあげるのもおすすめです。

無理やり連れてこない

子供がお家で泣きわめいているのに無理やり連れて来る、騙して歯医者に連れて来るといった行為はNGです。歯医者が怖いというよりも、「歯医者=お父さん、お母さんに怒られる」というイメージが付いてしまいます。

結果的に「歯医者は嫌なもの」と記憶してしまい、なかなか歯医者に行ってくれない子供になるため、無理やり連れてこないようにしてください。

脅し文句で「歯医者に連れていく」と子供に言わない

日常的に子供を叱る時、「そんなことしたら歯医者さんに連れて行くからね」「歯医者さんに痛いことしてもらおうか?」など脅し文句として、歯医者を出さないようにしないでください。

歯医者へのマイナスイメージを植え付けることになるので、いざ本当に連れて行くときに非常に苦労することになります。

まとめ

子供が虫歯治療で暴れる理由、その対処法などを紹介してまいりました。子供が歯医者に対して不安を感じるのは当たり前のことです。大人ですら歯医者に行きたがらない人もいるのですから、子供はもっと行きたがらないでしょう。

しかし、子供の不安を一つずつ取り除いて、少しでも安心してもらえれば暴れることなく、虫歯治療を受けてもらうことはできます。他にも極度の音や光、痛みに敏感な子供である場合は、医師に伝えてもらえると配慮して治療することも可能です。

長堀橋駅・松屋町駅から徒歩5分ほどのハローデンタルクリニックは、子供が不安に感じないように虫歯治療をすることを心がけております。困ったことや心配事がありましたら、お気軽にご相談いただけますと幸いです。

■本記事のまとめ
①子供が感じている「不安」
・治療への不安
・じっとしていることへの不安
・知らない場所・知らない人に口の中を見られる不安
・親から伝わる不安
・過去のトラウマに対する不安

②虫歯治療で暴れる子供への対処法一覧
・子供にも理解できるように丁寧に説明する
・器具に触れて、安心してもらう
・長時間治療しない
・無理やり治療しない
・保護者に抱きかかえてもらいながら治療する

③親御さんのご協力のお願い
・絵本を使って治療について説明する
・日頃から定期検診に通い、慣れさせる
・治療が終わったら、沢山褒める
・無理やり連れてこない

             

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