「肌はケアすればきれいになるし、筋肉は筋トレで強くなる。でも、歯はどうすれば強くなるの？」
診療室で患者様とお話ししていると、このようなご質問をいただくことがあります。
確かに、歯は一度削れてしまうと皮膚のように自然治癒することはありません。
しかし、日々の習慣やケアによって、歯の質を「強く、虫歯になりにくくする」ことは十分に可能です。
今回は、歯を強くするために今日からできることを3つのポイントに分けてお話しします。
1. 歯の修復力「再石灰化」を助ける
お口の中では、食事のたびに歯の表面（エナメル質）が少し溶ける「脱灰（だっかい）」と、唾液の力で修復する「再石灰化（さいせっかいか）」が繰り返されています。
この「再石灰化」をスムーズにすることが、強い歯を作るカギです。
2. フッ素を味方につける
歯を強くする最強のパートナーが「フッ素」です。フッ素には、弱ったエナメル質を修復し、酸に溶けにくい強い歯質に変える働きがあります。
- ご自宅で： フッ素入りの歯磨き粉を使いましょう。うがいは少なめの水で1回だけにすると、フッ素がお口の中に留まりやすくなります。
- 歯科医院で： 定期検診の際に、市販のものより高濃度のフッ素塗布を行います。特にお子様の生えたての歯には効果的ですが、大人の方の虫歯予防にも非常に有効です。
3. よく噛んで、ダラダラ食べを控える
実は「唾液」には、カルシウムやリンが含まれており、歯を修復する天然の薬のような役割があります。
そして唾液は「質」改善することができ、良い唾液の質になると歯を強くしてコーティングしてくれます。
- よく噛む： 噛む回数が増えると唾液がたくさん出ます。
- 時間を決める： 甘いものをダラダラ食べ続けると、再石灰化する時間が足りず、歯が溶け続けてしまいます。「おやつは3時」のように時間を決めることが、歯を守ることにつながります。
まとめ
歯を強くするということは、「筋肉のようなトレーニング」ではなく、**「お口の中の環境を整えてあげること」**と言えるかもしれません。
「私の歯でも強くなるかな？」
「おすすめの歯磨き粉はどれ？」
など、気になることがあれば、次回の検診時やお気軽にご相談くださいね^_^
ハローデンタルクリニックでは、患者さん一人ひとりのリスクに合わせた予防プランをご提案しています。
一緒に「一生モノの強い歯」を育てていきましょう！
お約束します。
当院は皆さまの健口を大切にしております。
確実な診査診断を行い、適切な治療から悪くならないようにする予防までトータルでサポートいたします。
「見た目の美しさ」と「しっかり噛める機能性」、その両方を大切にした治療を心がけています。
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