ハローデンタルクリニックです^_^
当院で大切にしている歯の4つの話を書いています。
「口腔内細菌の質とは?」
人間が生きていく上で、共存することが不可欠である細菌ですが居て欲しい菌と居て欲しくない菌があります。
口腔内細菌とは
- 口腔内には 約700種類以上 の細菌が存在します。
- 「量」ではなく 質(バランス) が重要で、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の割合で口腔環境が決まります。悪玉菌が増えることにより、より虫歯や歯周病のリスクが高くなる口腔内になる(マイクロバイアルシフト)可能性があります。
- 唾液の状態や生活習慣によって細菌叢(マイクロバイオーム)は変化します。
1.唾液と細菌の関係について
唾液は口腔内の細菌環境を整える「防御システム」の役割を持ちます。
唾液の働き
- 自浄作用:食べかすや細菌を洗い流す
- 緩衝作用:酸を中和し、pHバランスを保つ
- 抗菌作用:リゾチーム・IgAなどで細菌を抑制
- 再石灰化作用:カルシウムやリン酸を供給
唾液の質が悪化すると、悪玉菌が増えやすくなり、虫歯・歯周病・口臭のリスクが高まります。
2. 良い唾液の質の特徴
- サラサラしている
- 透明またはやや白濁
- 十分な量が分泌される(1日 1〜1.5Lが理想)
- pHが6.8〜7.2程度で安定(中性〜アルカリ性)
- 抗菌因子が適切に含まれている
一方、ネバネバした唾液・酸性に傾いた唾液・分泌量の低下は、細菌の質の悪化と直結します。
3. 口腔内細菌の質を悪化させる要因
- 口呼吸 する事で、口の中が乾燥します。また乾燥することで唾液量の低下を引き起こします
- 高糖質食・頻回間食 により、お口の中が酸性に傾きます。そうすると酸産生菌の増殖が起こります
- 不十分な歯磨きにより、プラーク細菌の増加
- 喫煙・飲酒 を過度にしてしまうことで、本来持ってる唾液の抗菌作用力が低下
- ストレス・睡眠不足 でも唾液分泌低下します
- 薬の副作用(抗うつ薬・降圧薬など)による唾液量の低下もあります
これらの口腔内環境を改善するためのアプローチについて
(1) 唾液の質改善
- よく噛んで食べる(ガム・繊維質)
- 水分補給をこまめに行う
- キシリトールやマヌカハニーなど抗菌効果のある食品を活用
- 唾液腺マッサージ
(2) 口腔内環境の管理
- プロバイオティクス(L. reuteri, BLIS K12など)
- 定期的なPMTC・スケーリング
- フッ素やCPP-ACPを用いた再石灰化促進
何よりも大切にしてるのは、毎日のセルフケアによる予防です。
その予防を続けることで、口腔内細菌の質も良い菌ばかりとなります。
重要なことは、、、
- 「細菌の量よりも質が大切」
- 「唾液が口の健康を守る最強の味方」
- 「日常生活で唾液の質は変えられる
お約束します。
当院では皆さまの健口を大切にしております。
お気軽にいつでもお問い合わせください。