舌痛症の症状

ハッキリした原因がないのに痛みが続く機能(感覚)のことです。歯科治療後に症状がみられることもあり、見た目には赤み、口内炎、しこりなどの病気をうかがわせる所見が全く無く、きれいな舌にしか見えないのですが、患者さんは「舌がピリピリする」「舌がジンジンする」「しびれてる」という訴えが多く、舌や上顎、口唇、歯肉などに起こる、食事によって痛みが起こる、味覚障害や口唇乾燥を伴う事が多く、長期間症状が続きます。
舌痛症になりやすい方
患者さんの約60%に口腔乾燥感や味覚障害も合併しており、約80%が中高年の女性という報告もあります。
舌痛症の原因
局所的な原因→義歯が合わない、痛いところがある、被せ物の金属アレルギー、唾液が減少して口腔内が乾燥するなどが言われています。
全身的な要因としてホルモンバランスの異常(甲状腺機能低下、糖尿病、閉経など)、ビタミンB12欠乏症、鉄や亜鉛の欠乏症、貧血、胃食道逆流症、シェーグレン症候群、薬剤の副作用によるものなどがあります。
心理的な要因は不安障害、抑うつ、強迫性障害、がんへの恐怖が挙げられますが、「体の症状と転換されたストレスの病気」になります。ストレスが強くなると痛みも強くなります。
心身的な原因の治療法

症状を軽くする薬物療法になり、抗うつ薬や抗てんかん薬を服用することで、症状が改善する可能性があります。通常の痛み止めはあまり効かないことが多いです。
※歯科でできることは口腔内が乾燥していればジェルで保湿をすることで、症状が改善することもあります。