床矯正とは?メリット・デメリットを徹底解説 - DENTAL CLINIC ハローデンタルクリニック

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床矯正とは?メリット・デメリットを徹底解説

2025.02.17
床矯正とは?メリット・デメリットを徹底解説

お子さんの歯並びが気になる親御さんの中には、「床矯正」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。床矯正は、成長期のお子さんの顎を自然に広げることで歯並びを整える治療法で、抜歯を避けながら将来的な矯正の負担を軽減できる点が注目されています。特に、永久歯が生え揃う前に適切なスペースを確保することで、抜歯のリスクを減らし、見た目や噛み合わせを整えることが可能です。
しかし、「床矯正は子供にどのような効果があるのか?」「デメリットはあるのだろうか?」など、疑問を抱えている方も多いはずです。本記事では、床矯正について詳しく解説いたします。

床矯正とは?

床矯正とは、取り外し可能な矯正装置を使い、お子さんの顎を広げながら歯並びを整える治療法です。「床」という名前は、この装置が口腔内の床(歯ぐきの部分)に装着されることに由来します。主に成長期の子供を対象とし、抜歯を避けて永久歯が正しい位置に生えるためのスペースを確保することを目的としています。

この治療法は、装置に取り付けられたネジを少しずつ調整することで、顎の骨を拡大し、歯列の乱れや噛み合わせの不正を改善します。特に6歳から12歳頃の成長期は、骨が柔軟であるため効果が得られやすく、自然な成長を活用して効率的に治療を進めることができます。

床矯正の最大の特徴は、治療の柔軟性と親子の負担を軽減できる点です。装置が取り外し可能なため、食事や歯磨きがしやすく、衛生管理が簡単に行えます。また、抜歯を伴う矯正に比べて治療の痛みやストレスが少ないことも親御さんにとって大きな魅力です。

床矯正は、軽度から中程度の歯列不正に特に効果的ですが、適応症状や治療計画はお子さんの歯並びや成長具合に大きく依存します。そのため、歯科医師による適切な診断が欠かせません。早期の診断と治療開始により、大掛かりな矯正を回避できる可能性が高まります。

床矯正のメリット

床矯正は、お子さんの成長期を活用して顎の発育を助けながら歯並びを整える治療法で、多くのメリットがあります。以下では、床矯正の具体的な利点について詳しく解説します。

永久歯の矯正の際に抜歯を避けれられる可能性がある

床矯正の大きな特徴は、顎の幅を広げて歯が正しく並ぶためのスペースを確保できる点です。顎が狭い状態のままでは、永久歯が生え揃うスペースが足りず、抜歯を伴う矯正が必要になるケースもあります。しかし、成長期に床矯正を行うことで、歯が自然に並ぶための十分なスペースを作ることが可能です。これにより、将来の矯正治療において抜歯を回避できる可能性が高まります。

ワイヤーと比較すると、治療に伴う痛みが少ない

床矯正は、取り外し可能な装置を使用して少しずつ顎を拡大していく方法です。そのため、ワイヤー矯正のように歯に強い力をかけることがなく、治療に伴う痛みが少ないとされています。特にお子さんにとっては、痛みが少ない治療法であることは大きな安心材料となり、治療をスムーズに進めることができます。また、痛みが少ないことで、お子さん自身が治療に前向きに取り組むきっかけにもなります。

自由に取り外しができる

床矯正の装置は、食事や歯磨きの際に取り外すことが可能です。この特徴は、ワイヤー矯正と大きく異なる点で、衛生管理がしやすいという利点があります。食事の際に装置を外せるため、食べ物が詰まりにくく、歯磨きもしやすいため虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。また、取り外し可能であることから、特別なイベントや学校行事など、必要に応じて一時的に装置を外すことができる柔軟性も魅力です。

床矯正のデメリット

床矯正には多くのメリットがある一方で、治療を始める前に知っておくべきデメリットや注意点も存在します。以下では、床矯正の具体的な課題について詳しく解説します。

歯並びの細かな調整や大きな移動は期待できない

床矯正は顎の幅を広げることに特化した治療法であるため、歯そのものの細かな位置調整や大きな移動を行うのには向いていません。例えば、重度の不正咬合や歯の大きな傾きがある場合、ワイヤー矯正など他の矯正法が必要になることがあります。床矯正は主に軽度から中等度の症例に適しているため、治療の限界を理解しておくことが重要です。

装置の違和感から発音がしにくい

床矯正の装置を装着することで、口腔内に違和感を覚えることがあります。特に、舌に触れる部分が多いため、発音がしにくくなる場合があります。これは一時的な問題で、時間が経つにつれて装置に慣れていくことが一般的ですが、初めて装置を装着した際にはストレスを感じるお子さんも少なくありません。親御さんは、お子さんが不安を感じたときにサポートし、適応を促すことが大切です。

1日14時間程度の装着が必要

床矯正の治療効果を得るためには、1日14時間程度の装着が必要とされています。この装着時間を守らないと、治療が思うように進まず、期間が延びる可能性があります。特に子供は日常生活が忙しく、装置の装着を忘れてしまうこともあるため、親御さんが適切にサポートし、装着状況を確認することが重要です。また、習慣化するまでには一定の期間がかかることもあります。

適応症例に限りがある

床矯正は顎の拡大やスペースの確保に効果的ですが、すべての症例に適しているわけではありません。例えば、顎の骨格自体に大きな問題がある場合や、歯並びの乱れが重度の場合には、床矯正だけでは十分な治療効果が得られないことがあります。そのため、治療を始める前に専門医による正確な診断を受け、床矯正が適切な選択肢であるかを確認することが大切です。

子供の矯正は歯科医師としっかり相談しましょう。

子供の矯正は歯科医師としっかり相談しましょう。

床矯正は、成長期のお子さんの顎を広げることで、歯並びを整える効果的な治療法です。この治療法の最大のメリットは、永久歯が正しい位置に生えるスペースを確保できるため、抜歯のリスクを減らせることです。また、取り外し可能な装置のため、痛みが少なく、日常生活への負担も軽減されます。
一方で、床矯正には歯そのものの細かい移動が難しい、装着時間を守る必要があるなどの課題もあります。そのため、治療を始める前に正確な診断を受け、お子さんの症例に合った治療法かどうかを確認することが重要です。
床矯正は、お子さんの成長期を活用し、将来的な大掛かりな矯正治療を避けるための素晴らしい選択肢です。親御さんの適切なサポートや日々の習慣管理が成功の鍵となるため、ぜひ歯科医師と相談しながら最適な治療計画を立ててください。
大阪の長堀橋・松屋町・谷町六丁目近辺にお住いで、お子さんの矯正を検討しているという方は、ハローデンタルクリニックにご相談下さい。お子さんの矯正について誠実に、真摯に対応いたします。

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