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子供の矯正治療で親知らずを抜かなければならない?
子供が矯正治療を受ける際、「親知らずを抜く必要があるのか?」という疑問を持つ親御さんは多いです。親知らずは、永久歯の中でも最後に生える歯で、上顎と下顎にそれぞれ2本ずつ、最大で4本生えます。
しかし、顎が小さい現代人では、親知らずが正しい位置に生えるスペースが不足していることがほとんどです。そのため、親知らずが原因で矯正治療の妨げになったり、治療後の歯並びに影響を及ぼしたりすることがあるため、抜歯を検討するケースがあります。
小さい子供であれば、抜歯を必要としないこともありますが、ある程度成長し、親知らずが生えてきて歯列矯正を妨げる場合は抜歯を必要とします。
親知らずが形成される時期は?
親知らずの形成は、10歳前後に始まり、実際に歯が生えるのは16歳~25歳頃が一般的です。しかし、全ての親知らずが必ず生えてくるわけではありません。一部の人では、親知らずが完全に埋まったままで生えないこともあります。矯正治療を計画する際には、レントゲン撮影で親知らずがどのように形成されているか、どの方向に生えてくるかを確認することが重要です。これにより、矯正治療中や治療後に親知らずが及ぼす影響を予測できます。
親知らずを抜歯した方が良いケース
親知らずを抜歯した方が良いケースとしては、親知らずが生えるスペースが不足し、他の歯を押して歯並びを乱す可能性がある場合が挙げられます。また、矯正治療中に親知らずが隣の歯を押して動かしてしまう場合も抜歯が推奨されます。特に、親知らずが埋まったまま、もしくは横向きに生える「埋伏歯」や「水平埋伏歯」の状態では、隣の歯に悪影響を及ぼすリスクがあるため、抜歯が必要です。さらに、親知らず周辺で炎症や腫れを繰り返す場合も、抜歯が適切とされています。
親知らずを抜歯しなくても良いケース
一方で、親知らずを抜歯しなくても良いケースもあります。親知らずが正しい位置と方向に生え、他の歯に影響を与えない場合は、抜歯せずに経過観察が可能です。また、将来的に虫歯などで他の歯を失った場合の補填として、親知らずをブリッジやインプラントの土台として利用する選択肢がある場合も、残すことが考えられます。さらに、埋まった状態の親知らずが健康で、隣の歯や骨に悪影響を及ぼしていない場合も抜歯は不要とされることもあるでしょう。
親知らずを抜くのに最適な時期
親知らずを抜くのに最適な時期は、歯の根が完成する18~25歳頃が一般的ですが、矯正治療の状況に応じて10代で抜歯を行うこともあります。矯正治療に影響を及ぼすかどうかを判断するためには、専門医による診断が不可欠です。
親知らずを放置しておくことのリスク
親知らずを放置しておくと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。親知らずは奥に位置するため歯ブラシが届きにくく、清掃が不十分になりがちです。その結果、隣の歯にも悪影響を及ぼすことがあります。また、親知らずが他の歯を押して歯並びや噛み合わせが乱れる可能性もあります。これらのリスクを避けるためにも、早めの相談が大切です。
まとめ
子供の矯正治療において、親知らずがどのような影響を与えるかを事前に把握しておくことは非常に重要です。親知らずを抜くべきかどうかは、矯正治療中の状況や将来の影響を考慮して決定されます。早めに治療計画を立てることで、健口的で美しい歯並びを保つことが可能です。
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