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乳歯に白濁が現れたら?歯科医師が詳しく解説する原因と必要な対策

公開日:2024/06/06
更新日:2024/06/20
乳歯に白濁が現れたら?歯科医師が詳しく解説する原因と必要な対策

お子さんの歯が白く濁っている箇所がありませんか?白く濁っている箇所をみて、不安になられているかと思います。

多くは「初期のむし歯」か「エナメル質形成不全」のどちらかかもしれません。

今回は、乳歯に白く濁ったような箇所について原因と対策を紹介いたします。

乳歯に現れた白濁の原因について

先ほども申し上げた通り、乳歯が白くなった原因は、「初期のむし歯」か「エナメル質形成不全」のどちらかもしれません。それぞれについて解説いたします。

初期のむし歯

一般的に子どもの歯の歯質は弱く、酸に溶けやすく、むし歯になりやすいという特徴があります。むし歯と聞くと、歯が真っ黒になり、溶けて穴が空いている状態を思い浮かべるかもしれません。

しかし、むし歯の初期段階は歯の表面が酸によって溶けて、他の歯と比べると白く濁ります。これを脱灰(だっかい)と呼びます。

脱灰は穴は空いておらず、初期のむし歯のため、痛みを感じることやしみるという症状はありません。

そのため、歯科検診や他のむし歯を治療しているときに見つかることがほとんどです。

エナメル質形成不全

エナメル質形成不全とは、歯が作られる過程で「遺伝」「外傷」「栄養不足」などが原因で、エナメル質が上手く作られなかったことでできる白い斑点です。
※エナメル質とは、歯の一番外側にある身体の中で最も硬い組織のことです※

初期のむし歯の場合、再石灰化を促すことで治療を行いますが、エナメル質形成不全は元々エナメル質が形成されていないため、再石灰化による治療は期待できません。

そのため、歯質が通常の乳歯より脆く、むし歯になるリスクも高くなります。進行も非常に早く、適切なケアが必要です。

白濁になりやすい乳歯

初期のむし歯に関しては、食べかすや細菌がたまりやすい歯の溝や隙間、歯の表面が白く濁りやすいです。前歯が白くなっていれば気付きやすいですが、奥歯となると、見つけるのは非常に困難です。

特に奥歯の溝は発見しにくいです。

乳歯の白濁への対策

乳歯が白くなっていれば、次のような対策が必要です。ただし、子どもに合わせた治療が必要になりますので、すべて必ずしなければならないというものではありません。対策についてはご相談下さい。

フッ素を塗布

脱灰状態であれば、削って治療することはありません。脱灰が進んでむし歯にならないように、フッ素を塗布し、様子をみることがほとんどです。また、軽度なエナメル質形成不全の乳歯であれば、フッ素を塗布することで歯質を強くすることができますので、ご自宅の歯磨きの際には、フッ素入りの歯磨剤(歯磨き粉)ものを使用することをオススメしております。

シーラント

シーラントとは、奥歯の溝を物理的に封鎖することでむし歯を予防する方法です。また、シーラント材に含まれるフッ化物で再石灰化を促すこともできます。ただし、シーラント処置をするには、お子さんが1人で座って治療を受けてもらう必要があります。早い子なら3~4歳頃にできますが、様子をみて実施するかどうかを判断していきます。

定期的な歯科検診

初期のむし歯になったら、これ以上進行させないことが大切です。

また、エナメル質形成不全であれば、むし歯の早期発見が大切です。そのためには、定期的な歯科検診を受けましょう。むし歯以外にも、子どもの歯並びについても合わせて確認できるので、オススメしております。

適切な歯磨き習慣

食後や就寝前の歯磨き習慣がむし歯を予防します。また、歯磨きを適切にしなければ汚れや食べかすを落としきることはできません。

歯科医院で適切な歯磨き指導を受け、指導通りにしっかり実施することが大切です。

最後に:アドバイス

乳歯に白く濁った箇所を見つけたら、早期にご相談ください。

基本的にはフッ素塗布をし、様子見をしていきます。あとは進行しないようにフッ素入りの歯磨き粉を使い、丁寧な歯磨きを心がけていただければ問題なく終わる場合もあります。

大阪の長堀橋・松屋町・谷町六丁目近辺でお住まいの方は。ハローデンタルクリニックにぜひお気軽にご相談ください。お子さんに合わせた適切な治療をいたします。また、健口な歯を守るために幼い頃からの定期検診を行い予防することを強く推奨しております。ご来院された際に予防に関する疑問があれば、遠慮なくご質問ください。

             

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