ハローのブログ
BLOG
子供の矯正治療、マウスピースが嫌がられる原因とその解決策
子供の歯列矯正には、目立ちにくく快適な「マウスピース矯正」が選ばれることが増えています。しかし、子供がマウスピース装着を嫌がるケースも少なくありません。せっかくの矯正治療がうまくいかず、期待した効果が得られないのは、親御さんにとっても悩ましい問題です。また、矯正治療は費用がかかるため、途中で治療を断念することなく、効果を最大限に引き出したいと考える方も多いでしょう。
本記事では、子供がマウスピース矯正を嫌がる理由とその対処法について詳しく解説します。お子さんの歯列矯正を検討している、または矯正を始めたもののマウスピース装着に苦労している方は、ぜひ最後までお読みください。
子供がマウスピース矯正を嫌がる理由・原因とは?
マウスピース矯正は、子供の成長に合わせて行う第1期治療に適した矯正方法で、従来のワイヤー矯正に比べて痛みや違和感が少ないことから、多くの子供にとって受け入れやすいと言われています。しかし、マウスピース型であっても、矯正を嫌がる子供もいます。子供が矯正を嫌がる理由には、装着感や日常の不便さなど、さまざまな原因があるため、親御さんがその原因を理解することが大切です。ここでは、子供がマウスピース矯正を嫌がる主な理由について詳しくご紹介します。
食事の際にマウスピースを外さなければならないため
マウスピース矯正では、食事や間食の際にマウスピースを外す必要があります。これは、装置を装着したまま飲食をすると、マウスピースが傷ついたり、歯と装置の間に食べカスが詰まりやすくなったりするからです。また、マウスピースを装着したまま強く噛み締めることで、装置が変形してしまうこともあります。
さらに、色の濃い飲み物を飲むと装置に着色してしまう恐れがあり、甘い飲み物が歯と装置の隙間に入って虫歯のリスクを高める可能性もあるため、飲み物にも注意が必要です。食事やおやつのたびにマウスピースを外す手間が煩わしく、最終的に装置の着脱が面倒になって治療を嫌がってしまう子供も少なくありません。
毎回、丁寧な歯磨きが必要になるため
マウスピース矯正は、取り外して歯磨きができるため、治療前と同じように丁寧に歯を磨ける点がメリットです。しかし、その一方で、マウスピースを装着することで唾液の流れが妨げられ、虫歯の原因菌が溜まりやすい状態になるリスクもあります。そのため、治療中は通常以上に歯磨きをしっかり行う必要があります。
さらに、マウスピース自体も清潔に保つため、取り外すたびに洗浄することが求められます。学校で給食を食べた後なども歯磨きやマウスピースの洗浄をしなければならず、この手間が子供にとって負担に感じられることがあります。結果的に、これらのケアを面倒に思い、矯正治療そのものを嫌がる原因になってしまう可能性もあるでしょう。
唾液が溜まりやすく、気になるため
マウスピースを装着すると、唾液腺が刺激されて唾液が過剰に分泌されることもあります。これは、異物を口に入れた際に体が食事と同じように反応してしまうためです。時間が経てば体が慣れて唾液の分泌は落ち着くものの、その過程で不快感を覚える子供も少なくありません。
こうした唾液が増えることによる不快感が、マウスピース矯正を嫌がる原因になり、治療を続けるモチベーションが下がってしまうこともあります。親御さんは、こうした状況を理解し、子供が安心して矯正治療を続けられるようサポートすることが大切です。
装着時の違和感が気になるため
マウスピース矯正は、薄くて軽量なデザインで違和感が少ないと言われていますが、初めて装着する子供にとっては、やはり口の中に異物が入っている感覚に慣れるまで時間がかかることがあります。特に、初期段階では違和感を訴える子供もいるでしょう。
こうした違和感は、装置に慣れていく過程で徐々に解消されるものですが、子供にとってはその一時的な不快感でも治療を嫌がるきっかけになりがちです。また、慣れるまでの期間に子供が装着を怠ってしまうと、治療が計画通りに進まない可能性もあります。
親御さんができるサポートとしては、「初めてだからちょっと違和感があるけど、すぐに慣れるよ」と安心させたり、少しずつ装着時間を増やして慣れる練習をすることが効果的です。また、違和感が続く場合には歯科医師に相談し、マウスピースの調整や適切なアドバイスを受けるのも良い方法です。子供が安心して治療を続けられるよう、親子で一緒に取り組むことが大切です。
話しにくさを感じるため
マウスピース矯正は薄くて軽量なため、日常生活に支障をきたしにくい装置ですが、装着当初は話しにくさを感じる子供もいます。マウスピースが舌や唇の動きに干渉し、発音がいつもと異なることで違和感を覚えることがあります。
特に、「さ行」や「た行」の発音がしにくくなることが多く、これが子供にとってストレスになる場合もあります。学校や友達との会話の中で、「うまく話せない」と感じることで、装置を嫌がるようになることも考えられます。
この問題への対処法としては、親御さんが子供の話しにくさに寄り添い、「慣れると普通に話せるようになるよ」と励ますことが大切です。また、家族や友達と気軽に会話を練習する時間を作ると、徐々に話し方に慣れることができます。
もしも話しにくさが続く場合や、発音の改善に時間がかかるようであれば、歯科医師に相談することで適切なアドバイスや調整を受けられる可能性があります。少しずつ慣れていく過程を親子でサポートしながら乗り越えることが、治療を成功に導く鍵となるでしょう。
子供がマウスピース矯正を嫌がるときの対策方法
マウスピース矯正を子供が小さいうちから使用する目的は、単に歯並びを改善するだけでなく、顎の骨の成長を促し、より自然で美しい歯並びを作ることにあります。一方で、歯並びだけを整えたい場合は、成長が落ち着いてから矯正治療を始める方が簡単な場合もあります。
マウスピース矯正は、子供自身が装着やケアに協力することが治療の成功に欠かせません。しかし、すでに治療を嫌がってしまっている場合は、親としてどのようにサポートすればよいか悩むことも多いでしょう。
ここでは、子供がマウスピース矯正を嫌がった場合の効果的な対処法を3つご紹介します。親御さんが実践できる方法を知り、子供の治療をスムーズに進めるヒントにしてください。
歯並びや噛み合わせの問題が引き起こす影響について分かりやすく説明する
子供がマウスピース矯正を嫌がる場合、まずは歯並びや咬み合わせが悪いとどのような影響があるのか、具体的に説明してみることが効果的です。ただ漠然と「必要だから」と伝えるのではなく、以下のように子供にもわかりやすい例を挙げて説明することがポイントです。
歯並びが悪いと顔の形に影響が出る可能性がある
「歯並びは見た目だけじゃなくて、顔のバランスにも関係するんだよ。」と伝えることで、外見への関心が高い子供には響くかもしれません。
食べ物を上手に噛めず、胃やお腹に負担がかかる
「よく噛めないとお腹が痛くなることがあるんだよ。」と、日常生活での困りごとに結びつけて話すとイメージしやすくなります。
発音がしづらくなる可能性がある
「喋りにくくなって、お友達とのお話がしづらくなったら困るよね。」と、友達との関係を考えさせるのも一つの方法です。
虫歯になりやすくなり、歯医者に通う頻度が増える
「歯並びが悪いと虫歯になりやすいから、たくさん歯医者さんに行かなきゃいけないんだ。」と伝えれば、嫌がる治療を避けるために協力的になることがあります。
さらに、デメリットだけでなく、矯正が終わった後のメリットも伝えることでモチベーションを高めることができます。「歯並びがきれいになると、笑顔がもっと素敵になるよ」「食べやすくなるし、虫歯も減って歯医者さんに行く回数も少なくなるよ」といったポジティブな面を伝えましょう。
子供がすぐに納得してくれるとは限りませんが、繰り返し根気強く説明し、子供が理解しやすい言葉を選ぶことが大切です。
親御さんも一緒にマウスピース矯正に取り組む
親御さんが先に矯正治療を始めることで、子供の抵抗感を軽減する方法もあります。親が日常的にマウスピースを装着している様子を見せることで、子供にとって矯正が特別なことではなく、自然なものとして受け入れられやすくなるでしょう。
さらに、マウスピースの保管に使用するケースやポーチを親子でお揃いにするのも効果的です。「一緒に頑張っている」という気持ちが生まれ、治療を前向きに捉えられるきっかけになります。
また、マウスピース矯正は痛みが少ないのが特徴ですが、交換時にはわずかな痛みを感じる場合があります。こうした時も、親が自分の経験を共有しながら「最初だけ少し痛いけど、すぐに慣れるよ」と伝えれば、子供も安心して治療を続けやすくなるでしょう。親子で協力しながら取り組むことで、治療へのモチベーションを高め、成功に近づけることができます。
他の矯正方法への変更を検討する
子供がマウスピース矯正を嫌がる場合、従来のワイヤー矯正に切り替える選択肢も検討できます。特に、顎の骨の発育を促す必要がある場合には、まず床矯正を行い、その後ワイヤー矯正で歯並びを整える治療が適している場合もあります。
ただし、この選択肢を検討する際には、費用面に注意が必要です。マウスピース矯正は、治療を申し込む段階で必要なすべてのマウスピースが作製されるため、途中で治療を中断しても返金対応が難しいケースがほとんどです。さらに、新たに床矯正やワイヤー矯正を始める場合には、それぞれの治療費が追加で発生します。
費用がかかることを理解し、治療方法を柔軟に変更できる親御さんであれば、こうした方法も一つの選択肢として検討できます。ただし、最終的な治療法を選ぶ際は、専門医と十分に相談し、子供にとって最適な治療計画を立てることが重要です。
まとめ
子供がマウスピース矯正を嫌がる理由、さらにその対処法についてご紹介しました。
マウスピース矯正は、装着するだけで顎の骨の成長をサポートしながら、歯並びを同時に整えることができる画期的な治療法です。薄くて快適なため、嫌がる子供は少ないと言われていますが、すべての子供が順調に治療を続けられるわけではありません。特に、子供にとって苦痛を伴う治療は続けにくいものです。親御さんにとっても、子供が嫌がる姿を見守るのは辛いでしょう。
子供が治療を受け入れるためには、矯正の必要性やメリットを分かりやすく説明し、親御さんができる限りのサポートをすることが大切です。焦らず、根気強く子供に寄り添うことで、治療に前向きになる瞬間が訪れるかもしれません。
また、治療を受ける歯科医院の選択も重要です。治療前の丁寧なカウンセリングや、子供と歯科医師との信頼関係が築ける環境は、治療の成功に大きく影響します。医院選びの際には、歯科医師との相性や子供への対応を注意深く観察し、安心して治療を進められる場所を見つけることをおすすめします。
大阪の長堀橋・松屋町・谷町六丁目近辺にお住いで、お子さんの矯正を検討しているという方は、ハローデンタルクリニックにご相談下さい。お子さんの矯正について誠実に、真摯に対応いたします。
お電話でのご予約は
06-6251-7722