裏側矯正
裏側矯正とは
裏側矯正とは、歯の裏側にワイヤーを装着し、歯並びを調整していく矯正治療の方法です。「舌側矯正」「リンガル矯正」「リンガルブラケット」とも言います。
裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を装着するため、歯科医師にとって難易度の高い治療方法です。そのため、歯科医師の技術や経験が仕上がりを左右します。また、歯科医師の技術力と症状の強さがつりあわない場合、裏側矯正ができないケースもあります。
裏側矯正をご希望の場合、複数医院に裏側矯正で治療可能かの確認をおすすめいたします。大阪市の長堀橋、松屋町、谷町六丁目周辺にお住まいの方は、ハローデンタルクリニックにご来院いただけましたら、診断いたします。
裏側矯正のメリット
装置が見えないので、
周囲に気付かれにくい歯の裏側に矯正装置を装着するため、周囲に気づかれにくいです。キャビンアテンダント、アナウンサー、予備校講師、イベントMC、企業受付、接客業など、見た目を気にされるお仕事をされている方も安心して治療いただけます。
表面のエナメル質を
傷つきにくい矯正装置を外す際に表側のエナメル質にひびが入る「エナメルクラック」というトラブルが発生することがあります。一方、歯の裏側は表側と比べてエナメル質が厚いため、傷つきにくいです。
虫歯になりにくい
歯の裏側は表側と比べてエナメル質が厚いことによって虫歯菌が出す酸に対して体制があります。また、唾液量が多く、常に循環しているため、唾液の殺菌作用により、虫歯になりにくいです。
前歯を後方へ
動かしやすい裏側矯正は、動きにくい奥歯を固定源として前歯を動かします。奥から歯を引っ張ることで前歯を後ろに引き込みやすく、効果的に治療が可能です。
スポーツやアクティビティ
でも傷つけにくい裏側矯正は唇を傷つけにくいため、ラグビー、バスケットボール、サッカーなど身体が接触するスポーツを普段から行っている人でも安心して治療していただけます。
裏側矯正のデメリット
装着直後は舌に違和感がある
装着直後は舌に矯正装置が当たるため、違和感を覚えることがあります。しかし、時間が経過していくとともに、違和感は無くなっていくことがほとんどです。
装置が邪魔で喋りにくい
個人差はありますが、発音がしにくく喋りにくいと感じる場合があります。ただ、こちらも少しずつ慣れていきますので、ご心配はありません。
表側矯正と比べると治療費が高い
裏側矯正は表側矯正よりも高度な技術が必要となるため、治療費が高くかかることがほとんどです。歯科医院によって料金は異なりますが、表側矯正の1.5倍前後かかります。
裏側矯正がおすすめな方
仕事の都合上、矯正していることを知られたくない
マウスピース矯正が不向きだと診断された
治療中も他人の目を気にせず笑いたい
出っ歯を引っ込めたい
就活や結婚式などのイベントが控えている
裏側矯正の費用
当院では、2つの裏側矯正メニューをご用意しております。
部分矯正
治療費目安
別途お見積り
裏側矯正の流れ
治療方法、治療期間、費用感などについて詳しく説明いたします。
矯正をご希望される場合は、そのまま精密検査を行います。
また、3ヵ月に1回程度の通院をしていただきます。
まずは患者さんの悩みや疑問などを伺います。
治療方法、治療期間、費用感などについて詳しく説明いたします。
矯正をご希望される場合は、そのまま精密検査を行います。
レントゲン撮影、歯型取り、お顔やお口の写真撮影などを行います。
後日、検査結果に基づき、治療方針や計画を説明いたします。
虫歯や歯周病がある場合は、先に治療を行います。また、抜歯が必要な場合は、この段階で抜歯をいたします。
歯に矯正装置を取り付け、治療を開始いたします。
1~2ヵ月の頻度で矯正の進捗状況を確認し、矯正装置を調整していきます。
歯並びが整い、矯正装置を取り外した後、歯が後戻りすることがあります。そのため、後戻りしないように保定装置を装着していただきます。
また、3ヵ月に1回程度の通院をしていただきます。
医師の判断の基、十分な期間の保定ができ、後戻りの心配がなくなれば、治療終了です。
裏側矯正に関するよくある質問
- 裏側矯正で抜歯することはありますか?
- 前歯の重なり具合によって抜歯の有無が決まります。例えば、前歯がかなり重なっている方は抜歯が必要なケースがほとんどです。また、八重歯が重症な方も同様です。
その他、前歯と八重歯が重なっている、前歯の重なりが全体の8mm以上あるなどの場合は抜歯のケースが多いです。詳しくは初診相談で実際の歯を診て、判断させていただきます。 - 裏側矯正の治療期間はどのくらいですか?
- 約3年前後になることが多いですが、治療期間については患者さんの症状によって様々です。抜歯の有無によっても異なりますので、歯科医師にご相談下さい。
- 裏側矯正中に気を付けないといけない食べ物はありますか?
- 食べ物がくっついたり、引っかかったりして矯正装置が外れることがあります。ガム、キャラメル、お餅などの粘着性の強い食べ物、ナッツ類、スルメなどの硬い食べ物、野菜、お肉などの繊維質な食べ物は注意して食べましょう。
- 裏側矯正は痛いですか?
- 裏側矯正に関わらず、矯正治療で歯を動かす際はじんじんとした痛みを感じることがあります。ただし、ずっと痛みが続くわけではないため、ご心配いりません。
- 上の歯、下の歯どちらかだけを治療できますか?
- 上下の噛み合わせの状態によって難しい場合もありますが、基本的には可能です。ただし、患者さんによって症状は異なるため、初診相談で実際の歯を診て、判断させていただきます。
裏側矯正で対応できる
可能性がある歯並びについて
次のような歯並びの方の治療も可能な場合があります。
患者さんの症状によっては、裏側矯正では対応できないケースもございますので、初回診察にて確認させていただきます。
そう生
(ガタガタ・八重歯)歯が様々な方向へバラバラに生えている状態のことです。ガタガタな歯並びや八重歯がそう生にあたります。軽度なそう生であれば、部分矯正が可能です。
上顎前突
(出っ歯)上の前歯が前方に突き出た状態です。いわゆる出っ歯の状態です。軽度な上顎前突であれば、部分矯正が可能です。
下顎前突
(受け口)上の歯が内側、下の歯が外側になった状態です。横から見るとしゃくれているように見えます。
上下顎前突
(口元が尖っている)上下の歯が外側に生えることで口元が盛り上がって、口を閉じていても尖っている状態です。
開咬
(前歯が嚙み合わない)上下の歯を閉じても前歯にすき間が空いている状態のことです。ひどい場合は、舌が見える方もいらっしゃいます。
過蓋咬合
(噛み合わせが深い)奥歯を噛んだ時に、上の前歯が下の前歯を過剰に覆いかぶさっている状態のことです。笑った時に歯茎が見えるガミースマイルになる可能性があります。
空隙歯列
(すきっ歯)歯と歯の間にすき間が空いている状態のことです。すきっ歯と呼ばれることが多いです。
先天性欠如
(歯の数が足りない)生まれつき歯の本数が足りない状態のことです。永久歯の本数が足りない、乳歯がずっと残っているということが起きます。。
診療内容
TREATMENT